反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

福島第一原発事故現場の現在。重要絵図一覧。

 1)Yue Tubeより、http://youtu.be/Ayh_PveSU6g
「黎明 -福島原子力発電所建設記録」日映科学映画製作所1967年」 視聴数3,296。
W、コメント。
 百の説法よりも一目瞭然。福一原発工事前の現地田園風景、海岸段丘などの地形、調査工法などが丁寧に活写されている生々しい映像。
長編約1H?。
 日本国土の全体を見渡しても、こんないい所に。
馬鹿なものを設置したものだという、素朴な怒りが込み上げてくる。
 長期展望乏しく、先を急ぎ過ぎ、目の前の結果を早急に求め過ぎの感がする。
冒頭のナレーションなどお手軽、経済主義の馬鹿丸出し。1+2=3になるというのか?
自分はあの時代を知っているが、別角度で世の中を見ていた。それで奴等の失敗の付けを背負わされるとはどういうことだ!右の頬を打たれたら今度は左を出せということか。
 
 海岸段丘の土地は戦前の軍需産業も目をつけてきた水量豊富な好立地条件、広大な原発用地買収一発Ok。首都への送電距離。条件が余りにも揃い過ぎていた。歴史はつながっている。それで今、TPPで日本農業壊滅とナ!日本の歴史的な自業自得である。
 
     動画を見た次のコメントは絶妙。
 A)コメント。
地震津波の幾多の過去を無視して30mの断崖を20m掘削して ­出来損ないの原発を作って何の改良工事(W。掘って埋め戻しているだけOKで、どういう意味での土地改良工事か?)もせずに福島県民をはじめ ­とする多大の被災者を出して「伝説は作られる」は今となっては大 ­嘘憑きだ。
 B)コメント
そりゃ、30mの断崖なら津波被害過去もないよな。
それを20m掘削しちゃうんだから。(W.。大正解。古層まで届く耐震地盤工事が必要なので20M上土を
削ったほうが安上がり、という発想。今の工事ではこんな荒っぽいことはやらなくて済むのじゃないかな。)
 
 C)コメント
なぜ20メートル削ったのか?この時調査したはずの地下水脈は、 ­今の惨事に役立てることはできないのか?
W。コレは的外れなコメント。耐震基準などは当時と変わり過ぎで地下水脈の調査は今ほど完全ではない。
ただし、調査ボーリングは30メートルの断崖下の狭い渚側から横トンネルを掘って行っているところに興味がわく。
 
   W.。結論。
 電気事業協会のいう5つの安全は巾高さ1センチ円柱形のウランペレットから始まって、原子炉建屋で止まっている。考えてみると実にいい加減なものだが、肝心の地下構造は学者のお墨付きでなおざりにされてきた。
 
素人考えでは、地下工事が一番、難工事だと思う。不確定要素が大きい。水、土の巨大な圧力もかかる。ついでにカネもかかるETC。
 
 グーグル航空地図で、日本列島近辺のプレートの継ぎ目にあたる海溝を見れば地殻プレートが気持ち悪いほど集中しているのがはっきりと解る。ついでに言えば、フィリピンプレートは比重が軽いとか、有名な大阪層の底は抜けているとか不気味な事実はいくらでも転がっている。
こんな地形は世界中、探しても何処にもない。航空地図を地球全体にずらしていけば、直ぐわかる。
 
 おまけに九州から四国を通り、列島を東西に中央構造線が横断している。
こちらのほうは人工衛星の高感度カメラでなければ解らないが、キレイに出ており、太平洋側と日本海側では地質の基本組成が違っている。
共に超巨大に沈んだり盛り上がったりの大変な地殻変動の結果生まれたものである。
 1年に何回もこの地図を見入って感心している。平野部に広がる大都会は反自然の砂漠地帯に写っている。
それが正直な姿か。
 
 有名なホッサマグナというもの列島中央部を北南に切り裂いている。
伊豆半島は太古にニューギニア付近にあったものが、列島に流れ着いて、押し上げてできたものが日本アルプスとホッサマグナらしいから、丁度、インド亜大陸ユーラシア大陸にぶち当たってヒマラヤ山脈を盛り上げている超ミニチュア版のようなもの。その内側の四川省辺りでは地震が多くなる。長野県もよく揺れている。
 
 そういうことで、こういうところで原発を立地することよりも核兵器を開発したほうが、よっぽど安全ではないのか。(あくまでも理屈上に限定)
日本の条件下で、核兵器が駄目なら、原発も駄目。コレが論理的な順序というものだ。逆の思考順序を辿っているから、けじめがハッキリしなくなる。
 
 株式を上場している一民間会社(結構な乱高下があるのにビックリした。昔と違って投機の対象になっているのだ。)が原発を操っているなんて日本の条件下では狂気の沙汰である。
 
 その矛盾の結果は目の前の東電ー国(政府官僚)(軍隊という考え方も追加できる)の関係である。
 
 昔、建設会社で土木工事の割合の大きい会社は利益率が悪い、と聞いたことがある。
予測不能の難工事にぶち当たる確立が大きいからだ。
 
>>以下の絵図と付随するコメントは全部、「study2007」さんの<福島第一原発事故、汚染水、立地、対策など会話メモ2013年8月14日(保存用)を使用させいただきました。
 
  絵図NO1.   やはり4m盤は渚だった模様。
絵図NO2。 リアル崖っぷち。1F1号機タービン建屋。
 
絵図NO3。 JAEAの「海まで100年」評価から抜き出した図ですが、さっきの「埋め立て図」と並べてみました(タービン建屋底部が人工岩盤?)。サブドレンが機能しないと「ほぼ船」て感じですかね。  絵図NO4。福島第一原発周辺の地質平面図(建屋付近も盛り戸・埋め戻し土など。
絵図NO5。 福島第一原発建屋建設敷地 地質断面図(O.P+10まで掘り下げ、タービン建屋底盤が人工岩盤、311後は地震で0.7m程度地盤沈下との報告もあり。マン、メイド、ロック=人口岩盤、どの程度の耐震強度があるのか不明だが昔に基準だからあてにならない。こんな老朽施設を大地震国で稼動してきたものだ、と感心する。
NO6。 産総研:砂岩泥岩互層 (タービダイト。灰褐色の砂岩と黒色の泥岩の互層です。普段は泥が堆積しているような場所に、ときどき混濁流で砂がもたらされるような環境に形成されます。
W。NO1映像からみるとコレとはかなり様子は違うようだが、地質的には間違っていない、とみる。
自分が今までみ知っている限りでは、現地に近い地質は神奈川県三浦半島突端、城ヶ島外洋向き断崖で高さ、後背地、平たんで地形はほぼ一緒。日本では意外と珍しい地形じゃないだろうか。
イメージ 1
 
 
NO7。 福島第一原発:O.P.レベルの高さ関係。タービン建屋の海側は旧渚の埋め立て。タービン建屋底盤の人工岩盤は、高さが7〜8m足りなかった為との報告もあり、ベースとなる「新第三紀層」の詳細は(私にはまだ)不明。
W。.この絵図と先にあげたNO5図面とかなり違う。コレだと古層まで土を削っていることになるが、NO1動画の渚側からの試掘状況から、そういうことはなりえない。この絵図のポイントは1~6号機の概要表示。
NO8。現在の地図から類推すると、1号機横や5、6号機下?の切れ込みはやはり「旧小川」なんでしょうかね?
W。問題になっている地下水路と旧小川の位置関係。
地下水処理法を云々している間も海の汚染度を精緻に調査して公開せよ!海洋流失は絶対にあってはならないこと。アベはそれさえ過小報告してオリンピック招致に狂奔したというではないか。東京がほぼ安全なのは解り切った事。核種飛来具合でホットスポットはあるが、事故当初、アメリカが発表した70KM圏が目安だと思う。
もっとも、放射能汚染のことは基本的に解らない、としてきた。私的疎開をするしないは、個々の判断。戦時大空襲のときもその種の判断は迫られた。逃げなければならないところとそうまでしなくてもよいところがあった。
不思議でならないのは13M×10Mのタンク1000機に貯蔵されている高濃度汚染水は、そのまま貯めておいたら次第にろ過が難しくなるのでないか。弩素人の考えだが。しかも増える一方で減っていかない。
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W。前二回の山田、岩上両氏のインタビュー書き起こしをしてみて改めて再認識したが(最初から、自分との意見の相違をハッキリさせるために長々と書き起こした。彼らは最後のほうで意気消沈した風情だったが、自分には悲観も楽観もない。事実と予測があるだけだ。人間の意志でどうにかなる部分は少い。)、TPPや原発事故に対して、国家や民族の枠内に留まる思考パターンは最終的に内々に篭って、国家や民族の大枠に絡めとられて、出口がなくなって鬱屈してしまう。
 
 が、この記事の指摘している事実は今こそ、貴重な意見である。