反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

理研騒動ーNO3-『白いドレスの女』変じて『白い割烹着の女』

  前回の記事の<追記>で、彼女には『白いドレスの女』を目指せ、という励ましの言葉を贈った。
エッ、!「白いドレスの女」じゃなくて「白いエプロン」の後姿。~ま、これ以上は止めておこう。
なぜこういう角度から見てしまうかといえば、この事案は物凄くストーリー性が高く豊富。【時、場所、空間】、【ヒトモノ、カネ】の広がりがある。今風のニホンとセカイの現象を物語っている面白い題材である。
諸般の事情により、無理筋なのだが、ノンフィクション、フィクション、にしても、映像にしても実に面白く描ける近年では最高の題材である。
 しかも、ここがキモなのだが、一見、複雑なようでいて、実に単純な事案であり、このことが題材を至高モノ、かつポピュラーにしている。
故に、最初無関心ながら、調べていくうちに、むくむくと好奇心が湧いてきて、全貌をがっちり掴んで、上記のようを感知したから、今頃、取り上げているわけだ。【自立じゃなくて、自律】?。
 
 基本的にこの分野は21世になって急速に進展した最先端科学の分野なので、私のようなど素人には無理筋で、謙虚であらねばならない。
 この点が20世紀初頭からの科学の進歩の到達点である原発事故関連の事案とは違う。区別しなければならない。なお、原発事故のときも、海外発の情報に貴重なものがあり、随分参考にした。科学、芸術(一部だが)はセカイ共通性が高い。
 
 ただし、現時点では、調べていくうちに、
1)難波先生の原理解説を導入にして、
2)イ、クローン技術などに適応されてきた従来のES細胞と、ロ、ノーベル賞中山教授が新局面を切り開いたiPS 細胞の決定的違いを踏まえ、
3)難波先生の論文のトータル的批判を踏まえ、STAP細胞なるものはあり得ないという核心に対する自己流解釈はできている。
 
 自己流の解釈では、イ、ロは同じような位相の万能細胞である
ここからは自己流解釈で、見当違いの意見もあると自覚しながらも、敢えて書いてみることにした)
 
 が、ES細胞の研究の方向は明らかに倫理的限界を超えると化け物動物キメラとはギリシャ神話の奇形獣。社会科学、哲学分野でも概念用語として使用しており、むしろこちらの方が先行していたと思われる。ES細胞はクローン人間も製造可能だと思う。人類が核爆弾製造に至ったような次元に陥りかねない。】の製造が可能になり、かつはIPS細胞の研究方向よりも受精卵の段階で切り取って、培養していくわけだから、初歩的な科学技術である。
 
 IPS細胞は体細胞に遺伝子を注入して、始原的細胞に初期化していくわけだから、理屈として、素人でも全うな生命先端科学の発展方向だとわかる
IPS細胞は受精卵操作ではなく、体細胞に遺伝子を注入することを出発点にするからES細胞のような危険な方向に暴走に対して実験段階で抑止力が働く
世界と日本はノーベル賞受賞と多大な予算分配という事実によって評価ししている。
 
 
 がしかし、万能細胞STAPと称する事案はイ、ロとは別次元のものである
元になる細胞(リンパ球から取り出すらしい)を超極細菅に貫通させたり(ヴァカンティ)、弱酸性のシャーレ内で刺激を加えたりすると(理研チーム)、当該細胞が初期化の過程を辿り、それを培養しておくと、始原的な細胞への変異が1回程度(実験では細胞初期化作業は彼女の作業で、キメラ化は若山さんと分担)あったとして、STAP万能細胞と称している。
 
 3年間に実験ノート2冊だから、ほとんど、勘に頼った作業の繰り返しだった、と理解する
ということは実験工程の管理は杜撰に成りがちで、増殖性の高い実験外の異物(ES細胞など)の混入の可能性が常にある
 若山さんが山梨大から、成功例と違った202系マウスを送って、成功しましたと受け取った万能細胞の遺伝子を調べてみると、ES細胞実験に良く使用される系統のマウスだった、とはどういうこと?
(コレ事態、公になった時期が遅過ぎー3月28日ネット報道ーで若山さんはいったい、何時頃、送致された万能細胞の遺伝子を調べたのか?この時期によっても事案の全貌を知る手がかりになる。
ま、あからさまに言えば、信じる信じない、だまされていた、いない、当人の信じやすい、騙されやすい人間性、良いヒト過ぎ、の問題。)
 
 こんな超大切な、STAP細胞の成否に関わるキモ的実験にたいして実験条件を替える、あるいは間違える、とはどういうこと?その道のスペシャリストの若山さんでなくど素人でも信じられナ~イとなる。
こういう場合の素人は直接本人に面会して真相を確かめるだろう。
もっとも今は日本にいないそうだが。
 
実験室の私物PCに実験の全貌を理解する手がかりとなる様々な記録があった可能性も高いが、PCは証拠保全されていない
記者会見で記者が証拠保全状況について問いただしていたが、興味余りナシでボッーしていたので、今から思うと突込みが足りなかった。
 
 結局はここまで問題が深化し広がると、『科学者に科学者を管理できるのかという問題に行きつく』
 
 野依理研理事長の言説の延長線上に発生した事案だった、といえなくも無い。
神戸理研に在地するスーパーコンピューターを画像風景を見ると、異様、極まりないシロモノだと直感する。
昔のファンシーケース程度の単体コンピューターボックスがまるで秦の始皇帝遺跡の兵馬俑のように群れをなして並んでおり、そのトータルがスーパーコンピューターというこだが、はたしてあんなものが、どういう方面の実用に供するシロモノなのか素人でもちょっと考えたらわかる。
稼動した場合の消費電力は淡路島全体のものに相当するらしいが、おそらく稼動する機会はめったにないと思われる。
アレは公共事業の巨大箱モノのコンピューター版に相当すると想定する
 
 そもそもあんなものの設立にはたしてどれほどの技術力が必要なのか疑問に思う。
言われているほどモノではないと想像する。
しかも、その方面の技術発展によって必ず陳腐化する。
それを世界一だとか何とか、見栄を張っているだけで、そんな巨大なものは必要でなかった。
 
 その内に秘密保全法成立の絡みで、訳のわからない情報の処理に使われる可能性があるし、もう既に使われているかもしれない。
 


 
 確かに科学分野の法則性は巷の凡人の常識と真逆であることは多いことは要注意。
 
 だが、この研究方向は筋が悪過ぎる、ど素人ながら断定してしまう
 
 確かに、植物の次元ではありえるのは解る。妄想かもしれないが、今までの人生でそういう特異現象を目の当たりしたような気がする。
 科学原理としては全然別の現象ではあるが、冬季にバッサリと切り落とされいた街路樹の枝から、今頃になると、新芽が吹き出し、夏には青々とした枝葉が生い茂る。確かに動物には自然治癒力はあるが、一端切り落とされた手の根元から新たな手が生えてくるなんてことは、どのような企みをしてもあり得ない。(かなり見当違いは承知で敢えていう)
それくらい、同じ生物でも植物と動物の分岐は大き過ぎる。
 
 いづれにしてもこの事案の全貌は難波先生が解りやすく丁寧に説明されている。
「ある宇和島市議会議員のトレーニング」(以前この方のブログのリンクから、戊辰戦争明治維新前後のリアルで貴重な軍事情報を得たことがある)
  STAP 細胞に関する難波紘二先生の辛辣なコメント
『この事案関連では素人にもわかりやすく、同時に理論的精度を外すことなく書かれているネット上の最高資料である。またアメリカ側の研究者の見解も翻訳して適切に紹介され、記事に立体感がある。
各項目を全部読み挙げると、1時間弱は要する専門家の重厚、かつ核心に到達するまでスリリングな展開を楽しめる、歯切れのいいトータルな批判的見解である。
ま、決定版ということか。』


 
ま、何だか勝手な理屈を書いているような気がしないでもなく、はたして自分に批判する資格があるのか、とは思う。
そこを踏まえて、前回の追記で「白いドレスの女」を引き合いに出した。
 
<追記>からー。
1)彼女が記者会見などしても、大勢に影響ないし、又やる必要も無い。
こういう類の社会的制裁には反対する。マスコミは話題になるからそれで良い、としているが、やるやらない、はあくまでも主体的問題系。庶民が強制するのは天に唾する行為である。
最後にも記したが、もうそういう思考パターンから脱却する時期である。
 彼女の悪しき傾向が急速培養されたのは略歴からも解るように理研環境であり、そこに抗議するのが筋。
 
2)今回の事案を白日の下に晒したのはジャパニーズ、ナショナルネットではなく、文字通りのインターネットだった。ニホンマスコミは当初、無条件に馬鹿騒ぎしていたのでなかったか?
 マスコミとインターネットを二項対立させるつもりはないが、現状の日本マスコミの報道は余りにも酷過ぎる。
 
一昨日だったかNHK7時のニュースは消費税値上げの折り、を見計らったように安部政権のヨイショの日経平均株価の推移のグラフを示し、高級品を中心に消費需要が増えている、などと称して、ブランドショップの映像を流し、内需拡大などと続けていた。
 
 余りの一面的な報道振りに超久々に接したニュース報道をプッツンさせたが、【まさしくく余りに酷過ぎる】!
 
 庶民にとってリアルな現実である巷においては、
(愚痴っぽくなるが)、セブンイレブンのブランドによって、発売されている【しっとり、つぶあん&マーガリン】なる菓子パンの今朝の陳列棚を見やると容量サイズが少なくともに10%程度以上は小さくなっている。
¥93(税込み100)と表示されているから、値段は消費税値上げ前と変わらない。
コンビニで買い物するのは1回/2月、程度、そのとき良く買うのはこのパンなので姑息な縮小作為振りが良くわかる。
これだったら、円安による輸入価格の上昇もあるが、製品価格に全うに転嫁されているのかという、疑念がわく。
業態によっては、ドサクサに紛れて暗黙の価格カルテルのようなものが結成され便乗値上げが横行しているのが実態と見る。
 冗談で嫌味をレジで言ったが、真面目な店員に通じなかった。パートなんだから、もっと自分の環境を突き放して、余裕ももって勤めたほうが良い、と思うが雨宮処凛がゆく!に依れば、パート現場は酷いらしい。
 
 ヒルファーディングという1920年代後半のドイツ社民党の大蔵大臣を務めた経済学者の「金融資本論」という有名な本がある。
岩波文庫、絶版になっているも知れないが、
需要停滞下の市場競争の激化から、資本の強蓄積を前提に市場の独占化がある程度進むと、業種、業態内の競争原理は後退して、大企業同士はカルテル、トラストに結び、利潤巾を確定しようとする。
 
 現状、既に高炉粗鋼生産など巨大装置資本を必要とする産業部門では世界的に指折り数えられる資本に淘汰されている。コンテナ業界も片手程度のグループの系列に再編されている。
 
 新興国需要が伸びているうちはこのような状態が世界市場を席巻しないが、TPPのような亜、経済圏が世界市場を事実上、分割すると、元々、生産と消費の潜在的乖離の大きい先進国では程度の問題はあるが、製品価格の独占市場が形成される方向になる、としなければならない。
 
 消費税8%は彼等も目論見からすれば、やがて10%へ。生活必需品の税引きやインボイス制度導入などの民主党政権時代の相談事は、いまやアベノミクスのインフレ政策のマスコミ発の宣伝煽動によって風評にも昇らない。
 
東日本大震災福島原発事対応も全部増税分で賄われている。
 
もっといえば、歴史的趨勢として、日本経済の世界経済に対する比重の低下は回避できない。
 
ということにも拘らず、2020年に東京オリンピック開催などという、大方の全国的庶民にとって非合理的なことが決定している。
 
 前回の記事の冒頭に挙げた中国メディアの基本認識は自らを省みて他をいう点は欠落しているが、間違いでない。
【小保方氏に佐村河内氏…捏造される「ヒーロー」、自信を失った日本の社会】
    ―中国メディア 配信日時:2014年3月20日 21時22
 『真面目かつ慎重であることで知られる日本人は文化や科学の面で、一歩一歩着実に向上を目指してきた
(省略)
 このような現象は決して偶発的なものではなく、近年右翼化する日本社会が自信を失い、「ヒーローの登場」を待ち望んでいることと関係がある。(W.なお右翼化というニホンでも一般的に使用されている規定は間違っている。国家権力を握って、それを梃子に支配層の利益のために得手勝手をやろうとしているのである。余計な社会論のようなものを取り除いて権力関係の動向をあぶりだす
のが全うな社会分析である。)
*中国には「飢えては食を択ばず」ということわざがある。
人々がヒーローを待ち望んでいる機運に乗じて、ヒーローが登場するのだ。
*このような危機的状況が、衰退期にある日本の社会で普遍的に見られる。』
 
3)本人の記者会見などという、マスコミ経由のセレモニーは不平不満のガス抜き作用に傾きがちで、もういい加減、取っ払ったらどうだこういう大衆心理の流れは、自律的に断ち切ってみたらどうだ。
別の視界が開けるかもしれない。
 

  Django Reinhardt New York City Festival - Dark Eyes
 
2 か月前
Django only had two workable fingers on his neck hand。
 
*This isn't Django
     ↓
  Django Reinhardt & Stephane Grappelli - Minor Swing ではどうか?
 
  Django Reinhardt - The Sheik of Araby
W。何だかピエロとタップダンスとサーカス小屋の似合う雰囲気を醸しだしている。
 
 *名画、『第三の男』のアントン、カラスのチター演奏の劇中メロディーも髣髴させる。
TYUTAYAのある大きな店舗で検索したところ、ナント『第三の男』の在庫はなかった。
今時は、数々の名場面に彩られた、あのような名画は廃れてしまっているのか、と唖然とした。
いい映像は一部のものの所有物にしないで大衆的に継承すべきではなかろうか。
 
 記事で何度も繰り返しているようにビートたけしのグランプリ受賞作『HANABI」』の絵画の大写しによって、物語を展開をしていくという独特のコンセプトは(赤い風車の場合は主人公のロートレックの絵画=ジョンヒューストン自身、青年のころは絵描きをめざし学校に通った。
の完全に盗み。
 
 シーンには日本映画黄金時代の名監督のカメラワーク、名物シーンの剽窃が余りにも多過ぎで、たけし監督の個性は相変わらずの『その男、凶暴につき』からのマンネリ化しているチンケナ残酷な個人暴力シーンだけである。
確かにトータルとしてのセンスは良い。
が、グランプリに相応しい芸術作品かどうかの問題はある。
今や彼は東京藝術大学の専任教員である。
 どうしてこんなことが起こるのか?
伝統の大衆的継承が日本にはないから、剽窃に対して、抑止力が働いていないからだ
リメイクをリメイクとして楽しむのと、オリジナルと偽って公表し喝采を浴びるのとでは、文化伝統の次元が違い過ぎる。全地球一体化の現実があればこそ、地のたて極東のニホンは、自ら文化的抑止力を持つことが、世界性ー普遍性に繫がる。
*今回の理研騒動を時系列で見ていくと、以上に述べたことと同じことが、先端科学の個人と組織で繰り返されている。
アメリ東海岸、ボストンでほとんど相手にされなかった研究方向が、ニホンの30歳の女性研究者が僅か2年ほどでシャーレ内の弱酸性溶液に浸して刺激を与えた程度で、始原細胞に初期化する大発見ができるわけが無い。【荒唐無稽感】が付きまとう。ただし、今回は余りにも21世紀の科学最先端に対して門外漢過ぎて、コレまでのように100%とは断言できない。
 
 繰り返すが彼女等の発見したという始原細胞の方向は、ES細胞やIPS細胞とは異次元のシロモノである。
研究方向のが悪過ぎる。
 その道に拘るのはほぼ、【信心の世界】である。
公表されている実験方法を真面目に実行する研究者、機関は論文にある肝心な論証過程が画像捏造の断定で崩壊しているのだから、極少と思われる。
 
 理研は実験を継続して行きということだが、論文を否定しているだけで、始原細胞の存在を否定しているわけでないのだから、管理者を処分していない組織の論理とすれば、当然の方向性であるといえる。
 ただし、時間がかかるということで、事実上、日本人特有の記憶の経年劣化に依存することになるのは明々白々である。そのうち有耶無耶にして財政の特定援助と受任する。
 
 日本経済低迷の10年間で理研の予算規模は10倍に膨らんだ。
記憶している限り、高度経済成長時代の理研は開発製品を販売していたはずで、いつから戦前の準政府機関のようになったのか。最も戦前の方がまだ基礎研究に没入していた。
 彼女のような存在が生まれる組織的背景は予算800億円のシロアリ集団といわれても過言でない。
電事連の総括原価方式の水揚げの中から数%掠め取るだけの、当該研究?団体の年間予算は確か1200億円ほどであったと記憶している。
理研は科学研究ムラの頂点なのである。
彼女程度の事故ではムラ体制は、びくともしない。