反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

寝たきりはなかなか昼が終わって夜が来ない。良く云ってくれました王会長「金銭授受」に異議あり。オリックスVS阪神OP戦、観戦記~20歳の横田の活躍の不思議の原因は動物的読みにあり。阪神の正捕手。

 3月19日、オリックス阪神のOP戦を観戦してきた。野球をライブで見るのは久しぶりだった。OP戦と云うのが自分にとっては良い。基本、見たい所から、周りを気にしなくて、じっくり観察できる。自分にとって生の野球観戦は経験、と記憶、観察、読み、の渦巻く至高の時だ。ソレが妨げられる環境を忌避してきた。結果、阪神タイガースの公式戦はここ10数年来、ライブで観戦した事がない。観戦したいと思う試合は高校野球、2軍戦、OP戦に限られてくるが、それも近年はやらない。
 
 
 
 と云う事なのだが、阪神ファンになる前に、野球をやめスポーツ全般に全く無関心になり、大きな紆余曲折があった。スポーツよりももっともっと、心躍らせ、心震わせるる何ものかは、絶対に世の中にある。古代ギリシアとオリンピックを思い浮かべるとソレが何たるか想像がつく。
コレは事実であったが、最終的に、「遊びせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん」ではないのか。
例えば、満ち潮の海中に足元を縛り付けられたまま胸まで浸かって、やがて自分は海中に没して行くとき、絶対的なことは唯一つであり、周囲に浮かぶあれやこれやはほとんど、等価のような気がするというのも率直なところではないのか。そうすると「遊びせんとや生れけむ、戯れせんとや生れけん」の心根を大切にする気持ちが分かる環境が整ってくる。
 
以前のハンドルネームのころの、再セットアップの際の不注意で全部消失してしまった記事は、ほとんど趣味の事しか書かなかった。

風邪などここ5,6年かかったことがない人間が、本人の過信からインフルエンザA型にかかった。普段から、特定の目的以外にテレビ、ラジオを長時間かける習慣がなく、まして、無気力状態で一日中、横になっていると、なかなか昼が終わって夜が来ないことを<発見>した。何か大層なことを考えられるわけでもない(だから症状としての倦怠感なのだろう)。ただ漫然と横になって、時折、浅い眠りをする。そういった生活に不慣れで一日が長いのか、元々、そういった感覚が続くものなのか、やがて慣れてくるのか、寝たきりの人に聞いてみたい気がする。介護の話題はよく聞くが、この領域の時間の経過のリアルな実情は、話題に上らない。

パソコンの古い基本ソフトの来年の終了を前に、この際、グレードアップの上書きをしようと思ったが、マイクロソフト側の検証のOKに気になるところがあったので、メーカーサイドまで調べてみると、1年違いで対象機種に載っていなかった。マイクロソフト側の検証でOKでも、不具合が出ても知りませんよ、ということだった。実行した人のブログを読むと、テレビ受像機ソフトが機能しなくって、イロイロ面倒なことをやっているようだが、自慢話(苦労話)を長々と書いているようで、要領を得ない記事だった。
買いかえることを想えば、多少ぶっこわれてもダメもとで、多分来年の期限切れが迫ってくると、グレードアップの事情を書いた記事がかなり出回ると思うのでそれまで待つことにした。電化製品には先回りして、手を打って、損をすることが良くあある。

王さんよく云ってくれました。結局、王さんが云わなければならないことになっている。
王会長「金銭授受」に異議あり 東スポWeb 3月19日(土)16時10分配信
「金銭授受というと、ものすごく大きなことになる。~ちょっと言葉の選び方を考えてほしい」
 
日本列島原住民は日本型封建時代の年貢ムラ請負の自縛行為が心根に未だに残っているのか、賭博行為全般を感覚的に忌避し、真面目に支配者階級に年貢を納め、奴らを養っていく習性が残っているようだ。
寺社奉行の差配する富くじが良くて、反俗日記」で、再三に渡って取り上げた国定忠治の開帳する賭博が<無前提に悪>だという観点には同調できない。
合法非合法の法的問題、以前に本人の考え方の自律性の如何がある。
イギリスの競馬では公認の各ブックメーカーのハンデの出し方の妙で客を呼ぶ。此方は伝統(150年?)あるプロの技がある。日本では博打行為とハンデ師の技が直結しているのは、競馬のハンデ戦以外にあまり見当たらないが、中央競馬会のハンデ師は、競馬関係者の間で高い評価を受けている。
ハンデ師は表に出てきては賭博の意味がなくなるが、切磋琢磨された技が必要なのである。そういう立場から、巨人軍の4選手の怪しい胴元の怪しい野球ハンデ師の手になるハンデに基づいて、博打を張る行為をみると、賭博のルールが不明確、いい加減なところにカネを張る幼稚で原始的な情緒が人間として非文化的非自律的でお粗末なのである。今回の件で法の裁きの手が及ばないのだから、真に問題にすべきはココだ。
 
次に、王会長の云われる事に付け加えると、個々のプロ野球選手の業態としての個人事業主であるという事実とチームの一体感は素人には、言葉としてはわかっているが実際には、わからない機微がある。
ポジションは一定数しかないわけで、ソレを複数の選手が生活と人生をかけて競い合っている状態をチームとしてまとめあげていく、即物的な方法が、今回のような事態になってきたとみる。良く言えば日本人的「平等主義」が発現した、と思えなくもない。悪だとは一概に決め付けられない。
 
また、普通の給与生活者の世界とは全く違って、選手の身分は球団によって縛られており、職場替えの自由のない環境が、余計に選手個々の一定数のポジションをめぐる争いを激しくし、チームとしての一体性を形だけのものしていく。
プロ野球の監督の難しさは、この辺の事情を分かってリアルに各選手の技量を1年間、チームの勝利に向けて操縦し結集させていくかにある。
 
プロ野球選手は普通の給与生活者とまったく別の環境にいると思ってよい。
そこを一緒にして、何か倫理的な事や世間の常識を語ってその気になっている人が多いが、何処まで何を考えているのか、自問自答した方が良い。
特殊な環境にはそれなりのルールが必要で(日本と米国野球は違う)、それによって、そのプロスポーツが活気を持ち、ハイレベルな競技となって、観戦者やアマチュア競技者を楽しませる。グローバリズムの時代に野球といえどもローレベルでは衰退していく。
 
日本野球はアマチュア野球の全盛から、後発の読売によってプロ野球が始まり、現状でも高校野球の全国大会が年に二度も盛大に開催されている影響を受けて、プロ野球にアマチュア野球の野球観を無意識に持ちこむ人が多い。
しかし、現状の子供たちの野球環境は義務教育の課外活動の時代から、リトルリーグ、ボーイズリーグの時代になっている。指導者は学校の教師ではなく、完全に民営化されている。その上に全国の野球強豪校が乗っかり、大学社会人というアマ肥大の構図等々の中身環境に対して、事実上、頂点に位置するプロ野球機構の指導力組織力の旧態依然たるままの「歪な」構造はいまだ整備されていない。
本当の問題の所在はココにあるから、歪な構造の発生源のような球団から問題が沸き起こるのである。
当日になって、パリーグTVというパリーグ全試合完全中継がネット配信されていると知って、一日だけの動画を購入しようとしたが、楽天のクレジットカードしか使えないようなので球場に出向いた。
オリックスファンクラブの会員を募集しているアルバイトのお兄さんに聞くと月額会員でなければ、楽天以外のクレジットカードは使えないと関係部署に尋ねてくれた。
 
>まず、主催者のオリックス
このチームの浮沈を握るのは外国人選手の打撃力と痛感した。ラインナップに打てる日本人選手がいない。糸井の振りは鈍い。打てる気配が伝わってこない。T-岡田もこじんまりしてきた。この選手は高校時代から名が売れていて、PLの前田健太(高校時代はもっと身体が小さくプロに入ってから、大きくなった)と同級で、ローボールヒッターで体はでかいが大した選手にはならないと見ていたが、突然ホームランを量産し出したときはびっくりしたが、その後、元の状態に戻ったようだ。
 
先発の2015年ドラフト一位指名の近藤はスピードガンでは143キロぐらいしか出ないが、阪神の打者は空振りや、特に見送りの三振がめだった。横から見ているのでよくわからなかったが、きれいな球筋の伸びる速球を投げられようだが、もしかして阪神の打線が低調なせいかも知れない。
 
セカンドの西野と云う小柄な右投げ左打ちの選手の、シャープな打撃が目立った。
それにしてもオリックスはDH制、一方、阪神はDHなしで、4対2のスコアで阪神の勝ちとは、今年もオリックスは厳しい、とみた。打線全体にスイングが鈍い。
 
阪神
>東京6大学の最多安打を記録したルーキーの高山は、マスコミの評判にかなり近い選手だった。アウトになっても見ているものを納得させる自分の打撃フォームでスイングしている。プロ野球選手として身体はさほど大きくないが、筋肉がついていてやわらかそうで馬力もあるように見える。足も適当に速い。守備力もあるように見える。
 自分からみて気になるところがただ一点。伸び伸びとやっているとえば、それまでだが、インパクトまでのボディーアクションが少し大きすぎる。タイミングが外れる場合があり、当てに行くのはこの時、だろう。今の状態が続くと、打率250程度に終わる予感がする。
 
>20歳の横田は練習では、ぱっとしないのに試合では結果を出す不思議な選手と監督がよく云うが、今日の観戦でその理由が分かった。
打席での状況判断、読みに動物的な感が働くのか、自分で考えているのか分からないが、実戦型と云われる理由はココにある。
練習では状況判断や読みをあまり関係がなく課題(形)を持って取り組むだけだから、冴えないが、試合になるとこの才能がフル回転する。
 
 コレが分かる機会があった。
前の打者の高山が押さえのエース平野のフォークに空振り三振をした。ネクストバッターの横田がどう出るかとじっくりと観察していると、横田は、何とかバットに当ててアウトになったが、それまでの近藤に不格好な二三振喫した姿からして、速い球と鋭く落ちるフォークに高山、同様に三振を喫しても良かったはずだ。やはり同じ一軍新人の高山と横田のスイングではそれほど開きがある。
 そこでバットに当てた所に横田の真骨頂がある。
そして、次の打席で、センター前にクリーンヒットを放った。この変わり身が凄い。
結局この試合の横田は4打1安打だったが、阪神で唯一人、9イニングを出場した選手になった。
>横田はプロ野球選手の中でも天然に野球の頭の良い選手である。
現時点ではこれに尽きる。もちろん身体は大きくて丈夫。足は速い。
 センターを守っているが左投げ。ベテランで同郷のライトの福留と守備位置でキャッチボールをしている時の投球フォームが気になった。もっと速い球を投げなければ、外野から送球するときに勘が狂う場合がある。実際に福留は横田にキチンと一定のスピードの球を投げ返して、本番のライト前ヒットで2塁ランナーを完全に補殺した。横田は福留とのキャッチボールでワンバウンド送球をして、注意されていた。
 
 自分のバッティングフォームがまだ固まっていない、と思う。低めの球を打つときに両膝が折れて上体が突っ込んですくいに入っている。アレでは芯に当たらない。
この選手は2軍で場数を踏ませるか、1軍に置いておくか普通の選手と違うので扱いが難しい。高山同様、プロの水はマスコミ報道が期待する程、甘くない、とみた。
 
 ゴメスは去年と変わっていない。相変わらず、外のスライダーに空を切っている。当ててもボールが上がらない。
 
 新加入のヘイグ打席を横からみると、バックスイングが大きく前が小さいのが良くわかる。アレでは長打は出ないし、本番で日本の投手の変化球とコントロールについていくのが精いっぱいになる可能性がある。
スイングの軌道からローボールヒッターだと思う。
それにこの選手の存在感がやけに希薄すぎる、所が気になる。覇気がないといってもよい。
三塁の守備機会はなかったが、ボール回しをみていると、二の腕をたたんで腕だけをサイドにシャクタ様に投げている。肩かひじの故障経歴が在ってかばって投げる癖がついているのじゃないかとの懸念もある。
 
野手では鳥谷の動き、打撃が一番目立っている。福留も良かった。上本も調子が良い。
と云う事で、結局、去年のメンバーを基準に阪神の攻撃力を判断することが正解である、とわかった。新人を当てにできない。

*この日、先発で7回までマスクをかぶった、ドラフト自由枠入団以降、12年間2軍でくすぶっていたところ、金本ー矢野体制で急激に脚光を浴び、現在、一軍捕手枠のトップにランクされていると報じられるようになった岡崎太一捕手について書く。
 
キャッチャーボックスの動きに無駄がなく、メリハリもきいていて投手が投げやすいことは間違いない。元捕手矢野の評価の高いのもうなづける、と思い続けて目を凝らしていた。
 
>しかし、どうして12年間のほとんどの期間を2軍の正捕手の位置さえ確保できなかったのだろうか?
一番誰もがわかり易い疑問であり、岡崎太一の謎と云ってよい。
大した怪我もなかったのだから、不運が続いたというだけで説明はつかない。宙ぶらりんの状態でもそれなりの実力があれば、他球団からトレードの申し込みも在ったはずだ。
 
>この選手の社会人時代の最後の社会人選手権を観戦している。
この時点で阪神自由枠入団は決定していた。
ロッテ、阪神、DENA久保康友とバッテリーを組んで、この時、久保はリリーバーをしていたが、ストレートの連投とフォークの単調な投球で結構撃ち込まれていた。
しかし、阪神がこの時点の自由枠の能見投手の他に獲得すべき一枠は、岡崎太一ではなく、久保康友であるべきだった。久保の高校時代は松坂大輔に次ぐ投手だった。久保の高校時代は何度も生で観戦した事があるので余計その気持ちが強くなる。球の力もあったが、投球スピリットが感じられた。高校時代最後は投げ過ぎで肩を壊したが、松下時代は完治しているようだった。
 
と云う事情もあって、岡崎は気になる存在であって、途中から名前は聞こえなくなって現在の1軍正捕手一番手に至ると、当然、見る目は厳しくなる。もっとも阪神のスカウトがだらしないのである。
ただし契約金や名前が聞こえなくなってからも同年代の平均をはるかに上回るの給料が出ていたようで、厳しい批判をしても良い存在と見た。彼は弱者ではない。
 
社会人選手権のこの日の岡崎太一の打撃成績は1本のヒットもなく、レフトへの高い飛球は打球はフェンスのかなり手前でお辞儀してしまった。二塁盗塁も許した記憶がある。投手がモーションを盗まれラクラク、セーフ。二塁送球の着払いだ。
 
それでも自由枠で松下電器から取る捕手だから、それなりの素質があるのだろうと気になっていたが、一向に台頭する気配なく、いつの間にやら名前さえい聞かれなくなった。
 
>先日、岡崎太一(32歳)のインタビューがラジオから流れてきたインフルエンザ中だったのでぼーっと聴いていたけれど、とにかくぺらぺらその場の空気を読むかのようによくしゃべる。
それにそのしゃべりが誰かにそっくりだった。金本監督の右腕の解説者時代の矢野作戦バッテリーコーチの口調であり、聴かれていないことにまで話を膨らませるので、プロ野球選手には珍しい存在である。
そういえば吉本の3流芸人とも友人関係にあるという。
 
岡崎太一とは口達者な選手である。ココに12年の謎を解くカギの一つがある。
有言実行があれば、必ず有言不実行もある。
プロ野球選手はグラウンドで答えを出すべき存在であるが、口達者でグラウンドで答えが出せないことが度重なると浮いた存在になる。長年2軍に居つくと、こう云う悪循環が繰り返されて、本人の実力が過小評価される結果もあり得る。又血の入れ替えの活発な2軍ではこう云う選手は、淀みになり易いので、トレードされることが多い。
能弁な岡崎太一の口舌を聞いていると、このヒトの2軍生活は宗教の勧誘活動も兼ねていたのじゃなかろうかという疑念さえ浮かぶ。確かに真面目にコツコツとではある。
 
>プレースタイルの形はよくて、如何にもやれそうに見えるが、ココ一番に弱い選手と云うのはいるものだ。
また、競馬馬の世界に例えるとポン駈けはするが、使い込むと能力が急激に落ちる馬もいる。
これらの個性が統合し、実戦で度重なってくると、投手陣と首脳陣の信頼を失う。
特に近年の阪神ではでは一番2軍監督歴に長い平田勝男、現一軍コーチにとって、同じ口達者同士で、敬遠されたのではなろうか、などと想像してしまう。
もっとも平田の口達者には常に笑いと元気がある奇特な才能であるが、岡崎のインタビューはきれいごとに終始していた。ああ云いタイプを嫌う人は武骨な世界には多い。
 
3月18日の岡崎太一にその個性の一端を垣間見た。
ここ一番に弱い。ソレがグラウンドの不実行につながる。
満塁で投手能見の投じた低めのショートバウンドの得意の決め球チェンジアップを後ろにそらしてランナーの生還を許した。止められない球ではなかったし、自分でサインを出した絶対に止めなければならないケースだった。
捕手のここ一番の鉄則中の鉄則が実行できない。それまでの動きからして止められると思い込んでいたので、外したときには、びっくりした。12年もプロで飯を食ってきた捕手としては最悪の事態である。
次の打者を打ち取ってベンチに帰る際に能見投手に近寄って謝っていたが、この二人は同期で自由枠で入団したのである。能見投手の入団数年間の無残な姿を生で何回も見てどうしようもないと思っていたもにとって、その後の彼は一時エースにまでなり、今もロー手を守り、素晴らしいの一語に尽きる。
この二人はあまりにも好対照すぎるし、岡崎が阪神にい続けたことが謎である。巨人のドライ一は12年も二軍で一選手として置いておかない。阪神の若手が育たない原因は、こんな組織の淀みにもある。
二軍選手の私生活に分け入り宗教の布教活動や、3流芸能人との橋渡しをしていたとすれば、、免疫力の乏しい二軍選手の戦闘集団は汚染される。内側に消えない火種があれば、煙は消えることがない。
 
この日の岡崎は、コレだけに終わらなかった。
 
ノーアウト満塁で8番の岡崎に打順が回ってきた。
コレは打撃を観察するのに絶好に機会と注視していると、ナント、1球目の低めの打てそうにない球を縮こまったスイングで救い上げて、ファースト横の少年野球のような力のないハーフフライを打ち上げ、汲々としている相手投手を助けてしまった。岡崎の思考が狭くなって、あせって1球目から撃ちに行くと最初から決めつけてしまったから、自分の能力でうてそうにない球にバットが止まらず手を出したのだ。ココにプロ野球捕手12年の岡崎太一の精神風景の一端が垣間見える。
 
>こんな事態もあった。
ベテラン福原投手が完全にモーションを盗まれ、岡崎は走者が2塁ベースに到達してからのストライク送球だった。12年前の社会人選手権でもコレに似たケースがあった。投手とのコンタクトは一見取れていそうで実は取れていなかった。見かけ倒しなのである。
 
この日の岡崎の打撃をみる限り、貯めのないドアスイングで、アレではバットの芯に当たるのは、偶然が何重にも重なるときしかないと見た。公式戦で今日のような正捕手対応の起用をしていくと平気で15打数無安打などと云う事態を自演しかねない。又ここ一番のチョンボもある。
 
結局、プロ野球選手としての大切なものが欠けているのだ。緊迫したゲームになると心と体の視界が狭くなってしまうのだろうか。プロ野球選手に向いていないのだ。
それが自由枠獲得岡崎太一2軍12年の謎の真相である。技術だけの問題ではない。ハートの問題もある。
岡崎凡退の直後、9番の打撃に定評のある能見がタイムリーヒットを打って2走者を返した。この場面も好対照の二人から、歴史的皮肉と云っても過言でない。プロ野球選手はグラウンドで結果が出る。歴史を刻む。
結局、この日6回を投げた投手の献上した1点は記録上はどうなっているか知らないが岡崎の完全なパスボールである。
 
3月19日の岡崎をどう見るか?
7回の昨年のセットアッパー福原投手までマスクをかぶらせたことから、岡崎を軸に使う腹積もりであろうが、投手をよくリードしたとみるか、ここ一番の場面でのミスに目を向け、撃てない打撃力を相応に評価するか。
 
素人の考えだが、キャンプ紅白戦や練習、OP戦の中盤あたりまで、好成績を残した岡崎のように12年間も実績を残していない捕手を開幕一軍の正捕手に抜擢するコーチとして新人の矢野は、2軍時代の岡崎評に耳を傾け、結論を出しているのかと問いたい。当たり前のことを無視していしても結果に表れる。岡崎の潜在的ポテンシャルを引き出すことも大切だが、12年の積み重ねには真実は詰まっている。
 
岡崎太一選手は2軍生活12年で既に結論の出ている選手と自分は見る。金本ー矢野が評価を多角的にできないため、意地を張り続けて、最終的に岡崎太一に目覚めるのではないか、と思うが、コレは2軍首脳陣が経験してきた道なのである。20歳の横田選手についてもある程度、ソレは云える。今のままでは一軍公式戦ではさびしい結果しか出ない。いずれにしてもフォームを固める必要がある。
 
うがった見方ではあるが、某宗教つながりで岡崎に目がくらんでいるのかもしれない、との疑いも持つ。
自分の記憶している限り、岡崎のケースに当てはまる選手は、西武2軍から、巨人にシーズン途中でトレードされ、バカスカ撃ちだしたデーブ大久保、以外に知らないが、元々大久保は撃てる捕手だった。
捕手と云う野手のキーマンの選定について、こう云う想い違いを続けていると、チーム全体の求心力が低下する。
確かに、若い梅野捕手のキャッチングは、大ざっぱな動作があって、何処となく座りが良くないが、こと打撃に関しては、岡崎とまるっきりスイングの軌道、スピードが違う、とライブで見るとよくわかる。当面、ヒットが出る出ないにかかわらず、打席数を重ねると結果は自ずとついてくる。
撃てないチョンボの岡崎を取るか、リードに問題のある梅野に目をつぶるか、ベテラン鶴岡を引っ張り出すか、矢野は当面、岡崎で我を通すことができるが、そのうちチーム勝敗に跳ね返ってくると、結局は現有捕手の狭い選択肢の中から選ばざる得ない。
 
>実戦に弱い岡崎の特殊性を考えると二軍候補の小宮山の方が上だろう。小宮山は1軍に呼ばれたが、岡崎は無視された。コレは去年までの二軍と和田首脳陣の捕手評だった。
元捕手の解説者の有田修三は、岡崎が絶好調の時期に岡崎の不安を通算47試合しか一軍にいたことのない捕手で大丈夫なのかと、緊迫した場面では自分だってサインを出す手がぶるぶると震えたと、語って阪神の弱点は捕手で1年中苦労すると云っていた。
>ソレは岡崎太一12年2軍生活の実相でもある。もっとも先発投手陣も実績はあるいが、貯金をできない投手の顔触れがそろっている。捕手のやれることにが限界がある。
 
>リリーフ陣もストッパー候補の右スリークォーターのスライダー投手マテオ、は適当にヒットを撃たれるようになってきた。細かいコントロールがないので、反対方向に曲がる変化球がないと見極められて投球の幅が狭くなって苦しい。ストッパー失格のケースも考えられる。そもそもこの投手は冬のカリビアン、リーグで投げていたので、身体はできていて、最初抑えられたのはこのせいだろう。
 
>ドリスは球が速いがノーコン。気が小さいのか、状況判断ができないのか、OP戦の3点差開いた9回のフォアボールのランナーを気にして、フォームを乱して、撃ちこまれベンチの投手コーチが出てくる始末だった。
 

ということで、今年のセリーグペナントレースを予想してみる。
混戦状態を前提にすると優勝は日程的に遠征が少なく体力消耗を抑えることのできる関東の3球団、ヤクルト、Dena,、巨人に絞られる。去年のDENAは交流戦で失速したが、あれがなければ順位は違っていた。ヤクルトの連覇も十分ある。監督の勝負勘冴えわたっているところも買える。巨人はどうなっているのか知らない。戦力、技量がたいして変わらないのだったら最後は体力を温存した方が勝つ。ソレがプロ野球である。
 
 阪神はいつも日記で書いているように、夏の高校野球の開催があるので不利。
評判は良いようだが、先発投手陣で貯金が余り計算できないとか、ストッパー不安の決定的な問題があるのに、新人のOP戦の活躍など、一見何かが変わったように見えるだけで、チーム事情をのぞきこんでみると、旧戦力とほとんど変わっていないのは、OP戦最後の3連戦の初戦の3月19日の試合の旧戦力の調整具合が進んで台頭戦力との大きな落差を見て、確信した。
新人の多い新首脳陣の試行錯誤も岡崎のケースを典型に現に進行中で最下位や5位もある。
正直なところ、解説者時代の金本さんのぶっきらぼうな解説から、監督で成功する御人とは思われない。矢野の解説も好人物なのはわかるが、メリハリなく説得力に欠けており、多言を弄して雰囲気作り先行している感があり、疑問を持った。ソレにしては岡崎を引っ張って大胆な事をやっているが、大事な客観情報を無視しているとしか思えない。
コーチとして臨んだプレミアリーグの3位以下の不名誉な一件もある。小久保監督の隣には矢野さんがいた。己の間違いに気づく間もなかったのか、一軍、岡崎太一正捕手を実行中である。実戦で痛い目にあって気づいた時は投手捕手陣をかき回し遅すぎるという最悪のケースも考えられる。