(ストレス科学研究 2011, 26, 1-7)
Wの前説
W。この論文は学生さん執筆のモノと思う。第三者的支援者の立場が濃厚に出ている。
現場の生々しく厳しい実践が足りず、介護現場に踏み込みだ探求はできるはずもなく、ありきたりのことしか書いていない。
このような指摘は嫌というほど読んだ。毎度おなじみのフレーズが出てくるが介護現場の実態との乖離は大きい。
>例えば、執筆者は在宅、要介護2を軽度としているが、Wの意見では要介護2の在宅認知症のひとの介護はたとえ、訪問諸サービスを導入しても一般的要介護2のひとよりも介護者にずっと重い負担がかかり、
>介護環境が整わなければ、症状の進行が早まり、重度介護の介護3に移行する。
在宅認知症、要介護2の人の在宅介護は介護サービスを利用しても相当な介護力を必要とする。
受け入れ施設があるかどうかも難題である。
また本人のために入所後のこともある。
しかし例外的事例もあるが、事の本質は姨捨なのではないのか
>ただし、認知症のひとは自分の置かれた状況がわかっていないし、自己中心の世界にいるので、教科書的マニュアルの言う、本人の納得を得ての施設入所は難しい。
>認知症介護の最難関はここにあるのだが、
教科書的マニュアルには何も書かれておらず、個々の介護家庭の私小説的ストーリーの情報が洩れてきているだけで、それらのパターンを類型すると、実にあからさまな事実があるだけだ。
>そして、介護者被介護者双方が頑張った結果、最悪の悲劇が訪れる場合がある。
>皮肉な視点で見れば、それらの悲劇は軟着陸できたらいい方で各ステージに等級化できる。