反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

ドイツ最初のコロナ患者0号(上海支店勤務女性社員のドイツ本社渡航<武漢両親面会>)に端を発した集団感染。アングル:ドイツ式コロナ戦略、「感染者ゼロ号」から徹底追跡

   

jp.reuters.com

Wの関心は感染がリアルにどいういう行為、環境で進行していったか、ということだ

その点において、ドイツ初のコロナ感染者とされている「患者0号」のケースはドイツ本社ー上海支社ー武漢をまたにかけた分かり易い事例であり、

①社会的距離をとること②3密回避、③マスク着用、④モノを媒介とした感染対策の必須事項の大切さを教えている。

>マスク配るよりも、消毒液が比較的簡単に手に入るようにしたほうが良いと思うのだが。エタノールの生産能力は化学工業会社でなくとも、タカラなどの

メーカーの設備を転用すれば可能だと思うがどうだろうか。

IT技術を利用した追跡システムは今の日本では無理だと思う。

日本国憲法が邪魔するなどという次元ではなく単なる技術的障害が多すぎる。

日本ができることは人海戦術、自粛の徹底、同調圧力頼みかな。

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~W。ドイツ本国自動車部品供給メーカーのコロナ患者0号(中国上海支店在住、女性社員)の感染経路の具体例と追跡アプリ~


ミュンヘン 9日 ロイター] - ドイツのある自動車部品メーカー~~~ドイツ感染拡大の中心となった自動車部品メーカーでは、当面の危機は過ぎ去った。ベバストのオフィスは業務を再開している~~のランチタイム。

社員の1人が<「塩を取ってくれ」と同僚に頼んだ>。

1月22日のことだ。
<その瞬間、塩の容器とともに新型コロナウイルスが手渡された>。
場所はバイエルン州ミュンヘンに近い、人口4000人の街シュトックドルフ。

彼らの勤務先は自動車部品サプライヤーのベバスト・グループ。

ベバストは、社員の1人である中国人女性(患者0号)本社に持ち込んだことを公表、世界中の注目を集めた。
 ウイルスはベバスト本社で同僚たちに広がった。
そのなかに、社員食堂でランチをとっていた、問題の中国人社員とは何の接触もなかった人物が含まれていた。
 1月22日の社員食堂での場面は、専門家らが記録した何十件ものありふれた出来事の1つである。
バイエルン州政府はウイルス拡散を防止できるよう、感染した労働者の追跡・検査・隔離を進めている。  
ミュンヘンで感染者の治療に当たるベントナー医師は「思いがけない幸運だった」と語る。「感染経路を再構築するために必要としていたすべての情報をベバストの社員から得ることができた」

>女性社員と接触のあった者を探す取り組みは、ベバストの社員がデジタルでスケジュール管理を行っていたことで容易になった。

ミュンヘンで患者の治療に当たっている医師クレメンス・ベントナー氏はロイターの取材に「感染を食い止めるためには、その経路を注意深く追跡していかなければならないことを学んだ」と語った。
ベントナー医師は、国内トップクラスの研究者と連携して、後に「ミュンヘンクラスター」と呼ばれる状況を調査し、バイエルン州政府に対応方法を勧告した。

バイエルン州が先頭を走る格好となり、3月22日にはロックダウン(都市封鎖)が全国に拡大した。←W。1,19.1,22場面から2か月後
ウイルス学者であるクリスチャン・ドロステン氏は、初期のクラスター(感染集団)が明確であったことがドイツにとってはありがたかった、と語る。
こうした追跡調査は、新型コロナウイルス感染症対策でドイツが貴重な時間を稼ぐことに貢献した。
「そもそもの発端としてミュンヘンコホート(感染者群)があったから、本腰で取り組めば、それがさらに拡散することを食い止められることが明確になった」。
  
    デジタルカレンダー
女性社員と接触のあった者を探す取り組みは、ベバストの社員がデジタルでスケジュール管理を行っていたことで容易になった。医師たちが必要としていたのは、社員らの面会予定だったからである。
*①上海で働くこの女性(患者0号)は、→両親は武漢在住で、女性が1月19日にシュトックドルフに出張する前に娘のもとを訪れていた

    ↓
②ベバスト本社における数日間のワークショップの運営*に当たり、
③複数の会議にも出席した。
A)ドイツ出張中、女性は普段とは異なる胸部・背中の痛みを感じ、その間ずっと倦怠(けんたい)感を抱いていたが、そうした症状は時差ボケのせだと考えていた。
    ↓
>B)彼女は中国に戻る機中で発熱し、着陸後に陽性と診断されて入院した。両親もその後陽性と診断されている。←w一次感染者
>C)彼女は検査結果を上司に報告し、彼らがCEOにメールで伝えた。

>D)ドイツでは、エンゲルマンCEOが直ちに危機対応チームを編成し、医療当局に報告、この中国人社員と接触のあったスタッフを追跡する試みを開始した。

@追跡対象にはCEO自身も含まれていた。
@「報告を受けるほんの4ー5日前に、私は<彼女と握手>していた」とエンゲルマンCEOは言う。
<「患者第1号」>
つまりドイツ国内でこの中国人女性から感染した最初の人は、
<1月20日><小さな部屋で開かれたミーティング><彼女の隣に座っていた>

リンクをすべてたどることにより
「患者第4号」上海から来た患者に複数回接触していることに気づいた。
  ↓
「患者第4号」社員食堂で、<1人の同僚と背中合わせに座っていた>。

<この同僚が振り向いて塩を取ってもらったとき、ウイルスは2人のあいだで移動>した。
  ↓   
そして「患者第5号」になった。

>「ミュンヘンクラスター」では1月27日から2月11日にかけて、合計16人の新型コロナウイルス感染症患者が確認された。1人を除いて全員に症状が見られた
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   「ハンマーとダンス」
ドイツとイタリアの差は、統計上の理由による部分もある。ドイツの死亡率が大幅に低いように見えるのは、広い範囲で検査を行っているからだ。ロバート・コッホ感染症研究所によれば、ドイツ国内では130万件以上の検査が行われている。ドロステン氏によれば、現時点では最大で週50万件の検査を実施しているという。

@イタリア市民保護局によれば、イタリア国内では2月21日以来、80万7000件以上の検査を実施した。
@各地でのわずかな例外を除けば、<イタリアでは、明白で深刻な症状を示して入院した人についてのみ検査>を行っている。

ドイツ連邦政府数週間で、約2万8000床だった集中治療室(ICU)のベッド数を2倍に増やした。ドイツは2012年の調査でも、すでに人口当たりのICUベッド数では欧州最大となっていた。
だが、それでも十分ではないかもしれない。内務省が3月22日に他の省庁向けに送付した資料には、死者100万人以上という最悪のシナリオも記載されている。

もう1つのシナリオでは、死者1万2000人とされている。

  <外出などの制限を部分的に緩和したうえで、検査を拡大する場合だ。>
このシナリオは、ブロガーのトマス・プエヨ氏が言いだした「ハンマーとダンス」という名前で呼ばれている。

厳しいソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を含む数週間にわたる迅速かつ積極的な措置(ハンマー)を行い、

その後、そうした措置を感染率に応じて加減しながら継続していく(ダンス)という趣旨だ。
>>「ハンマーとダンス」シナリオでは、
ビッグデータ
②位置追跡の活用が不可欠だと述べている。
~~こうした監視体制には賛否が分かれることは確かである~~
~~ドイツでは、旧東独における秘密警察「シュタージ」とその密告者にまつわる記憶は、今も多くの人の記憶に新しい。~~

  連邦政府がまとめた今後の行動計画草案
全国的なロックダウンを経て通常の生活への段階的な回帰を実現するうえで
感染経路の迅速な追跡公共の場所でのマスク着用の義務付け、集会の制限が有益だろうと提案している。
連邦政府は、感染追跡を支援するスマートフォンアプリの開発を支援している。