>この記事の中に大阪兵庫のコロナ感染状況に対する配慮は微塵もない。
大阪兵庫への蔓延防止法の適応を受けて、甲子園球場の入場制限の上限は厳しく絞られている。降りしきる雨の中、蔓延防止法発出を受けて応援行為も厳しく制限されているのか、観客自身が自ら戒めざる得ない立場を自覚しているのか、まばらなスタンドの観客はこれまでのコロナ渦の観戦スタイルとは全く違って、まるで息をひそめて試合を見守っているかの気配がテレビ映像からひしひしと伝わってきた。観客のかなりの部分が、コロナ感染を頭の片隅で意識しながら甲子園に出向いた、としか言いようがない状況に思えた。
当たり前だ。
関西TVは連日大阪兵庫の感染急拡大とイギリス型変異株の感染状況を報じている(もっともWはテレビは野球と競馬しか見ないことにしている。それも近所に行ってみているので報道、バラエティー番組は垣間見る程度。TV内臓のPCが1年以上前に2年と持たずぶっ壊れまま、面倒なので買わないことにした。ああいったもので今後の貴重な時間を無駄にしたくない。まったく関係のない人たちが映像空間で大枚の収入を得るために必死で働いている様子に見えて仕方がない。)
球場に駆け付けた人たちの中には、行くべきか行かざるべきか迷った人たちも少なからずいたと思う。それほど、大阪兵庫のコロナ感染状況は非常事態宣言解除以降、強毒で感染力の強いイギリス型株の出現と拡大もあって酷い状況である。
東京の感染確認者数に比べて大阪が上回っている事態(しかもイギリス型変異株急増)を報じるネットニュースへのコメント欄では東京はオリンピックを前に検査数を絞っている、大阪の検査数は東京を大幅に上回っているので感染確認者数が多いのだ、などと云う幼稚な言い訳が目立つ。
東京オリンピックを数か月後に控え全国聖火リレーも始まったことだし、おひざ元の開催都市東京の感染確認者数が右肩上がりで急増すれば、国内はもとより海外から懸念の声が沸き起こることは間違いない。
だからPCR検査数を意図的に絞っているのか?短絡すぎないか?
【速報】大阪で新たに719人の感染確認 過去最多 陽性率は15.3% 2人が死亡
3月
22日(月) 23日 24日 25日(木) 26日 27日(土) 28日
79 183 262 266 300 386 323
1,4% 4,3 2,2 1,9 2,0 3,0 3,1
29日(月) 30日 31日
217 432 599
2,8% 7,3 4,5
4月
1日(木) 2日 3日(土) 4日(日) 5日(月) 6日(火)
616 613 666 593 341 719
4,2% 5,4 7,8 9,7 5,0 15,3
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000764153.pdf
新型コロナウイルス感染症(変異株)の評価・分析
1. N501Yの変異のある変異株
2. E484Kの変異がある変異株
• 「N501Yの変異がある変異株」は、従来株よりも、感染しやすい可能性がある。
• 英国で確認された変異株(VOC-202012/01)、
南アフリカで確認された変異株(501Y.V2)、
ブラジルで確認された変異株(501Y.V3)、
フィリピンで確認された変異株がこの変異を有している。
• 英国や南アフリカで確認された変異株については、重症化しやすい可能性も指摘され
ている
• 3/30時点、国内事例678例、空港検疫123例の計801例が確認されている。
W,主として兵庫、大阪中心に海外から持ち込まれ感染が市中に拡大した、とみる。
2. E484Kの変異がある変異株
• 「E484Kの変異がある変異株」は、従来株よりも、免疫やワクチンの効果を低下さ
せる可能性(*1)が指摘されている。
• 南アフリカで確認された変異株(501Y.V2)、ブラジルで確認された変異株
(501Y.V3)、フィリピンで確認された変異株がこの変異を有している。
※ 上記のほかに「N501Yの変異はないがE484Kの変異がある変異株」を、3/25時点、我が国では、1,161例(国内1,156件、
検疫5件)確認している。 1
*1 この変異のみでワクチンが無効化されるものではなく、ファイザー社のワクチンの場合は、承認審査において、モデルウイル
スを用いた非臨床試験を通じ、種々の変異株にも一定の有効性が期待できるが、今後も変異を注視し、引き続き検討が必要と
されている。
↓
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000764153.pdf
陽性者数100基準 2021年3月20日時点
大阪130(+20 兵庫181+25 (共にイギリス型)
東京イギリス型43ブラジル型15
千葉ブラジル型19イギリス型2
↓ ↓
>⑴ 感染性が増していることが懸念される変異株については、迅速に対応につなげる
ために、
• 変異株スクリーニングを実施(自治体で全陽性患者数の40%分の検体を目処に
変異株PCR検査(※2)を実施。)
• 変異株が確認された自治体については、可能な限り抽出割合を上げて変異株スクリーニングを実施⇒W.これで大阪の検査数がなぜ多くなっているのかお分かりだろう!地方自治体当局が積極的にPCR検査に乗り出しているのではなく、国の方針で「変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、封じ込めを図っていく。」集中的な検査体制を敷いているのだ。もっともそれさえまったく物足りないのだが。
• 国立感染症研究所、地方衛生研究所等においてゲノム解析を実施
※2)変異株疑い患者を数時間で判別
⑵ 免疫やワクチンの効果を低下させる可能性が指摘されている変異株やその他の株
についても、迅速に発生状況を把握する必要が生じた場合に備え、
• 国立感染症研究所において、複数の変異を迅速に検出する検査方法の開発
• 国立感染症研究所においてゲノム解析を実施
などに取り組む
新型コロナウイルス感染症(変異株)のスクリーニング体制
• 民間検査機関や大学等と連携して、3月より全ての都道府県でスクリーニング検査を実施。
抽出割合を40%程度に引き上げ、全国の監視体制を強化。
• 変異株事例が確認された場合には、検査や積極的疫学調査を強化して、封じ込めを図っていく。
性別・年代別の変異株(ゲノム解析)確認数
W。40代トップに10代未満次位。活動的な世代に変異株。各年代にまんべんなく変異株が見つかっているが、帰国者によって持ち込まれたことが伺える。
W、参考図
参考資料