小沢さんは裁判を闘っている。
だから、この時点で判決云々を想定することは慎まなければならないが、厳しい見方を堅持する必要がある。
それが政治思想に通じると考える。これからの時代、今までと違って、一部の国民に政治思想は必要になってくると想うが。
小沢さんへの特捜検察の政治弾圧とコレへの反撃態勢の経過から云えばこういう事になる。
残念ながら、西松事件の頃はフォローしていなかったので、リアル事実経過は解らないが、
ポイントは
ところが、大久保被告の合体させられた、先の陸山会政治資金収支報告書、「虚偽記載」登石判決は、検察不利の証言は一切スルーされて、公共工事談合に呼応した陸山会政治資金報告書の不実記載の様な所まで踏み込んだ検察側の告発を全面、採用している。
実際に判決文のまとめを読めば、談合関連として収支報告書に２０００万円の不明があるとのくだりもある。
検察側立証は確たる証拠もないのに、談合における小沢事務所の「鶴の一声」と収支報告書の資金の流れを細かく憶測したモノといえよう。
こうなれば、水谷建設からの、賄賂資金なるモノを推認材料として肯定し、事件全体の構図を単なる記載ズレ問題にとどまらない、小沢一郎の政治資金団体、陸山会を巡る、一大政治資金疑惑と描き出す、検察側の筋書きに全面的に依拠した判決に当然、行き着く。
検面調書不採用で穏便判決を期待したほうが、見通しが甘すぎた。
判決結果からみて甘すぎたのではなく、小沢さんへの弾圧に対して徹底的に戦う姿勢に元々、甘さがあった。
この件に本格的にフォローし出したのは、２００１０年１月の石川さんの逮捕直前だった。
ザジャーナルに特捜に呼び出され任意の取調べを受けている石川さんの動揺が激しい、という佐藤優からの情報が載っていた。
検察に追及され出してから、石川さんのよりどころになったのは、小沢さん関連ではなく、佐藤優のところだった。
処がその佐藤優は動揺する石川さんの現状をリアルに公にしているではないか。
記事にしているし、しゃべっている。
ここでまず、何じゃこれは！と想った。
権力と戦っている最中に、味方の内情を明け透けにする馬鹿がどこにいる。
戦争だったら、通敵行為だ。固い事を云っているのではなく、小沢関連政治弾圧も同じだ。
さらに、動揺する石川さんに、取り調べ検事と対決せよ！断固として進言していない。
イロイロ会話を交わし検事と情を通じる事を前提とした、柔軟戦術らしきモノを授けている。
動揺激しい石川さんに、こういう高等戦術を授けても実行不可能。検事ペースに引き込まれる元になる。
この御人の検事取調べに対する、根本思想は、完全黙秘するのはやましい処があるからだ、と云うモノであり、この観点は別な処でハッキリと明言している。
コレは巷のヒトが俗、云う、罪を犯してないのだったら、事実をありのままに話したらいい、と云うのと同じである。
処が検察は事実をありのままに話しても通じないところだと、この間多数のヒトが解ってきた。
激しいせめぎ合いの事案になれば、完全黙秘、コレに勝る戦術はなく、徹底すると逆に相手が追い込まれる。
村木裁判と小沢政治弾圧は関連しているが次元がリアルに違う。
向こうは何が何でも、陥れようとしているのだから、それ以外の戦う戦術はない。
逮捕前の宙ぶらりんで、動揺の激しい、佐藤優を相談相手にせざる得なかった時点で、石川さんと安田弁護士のと接点はなく、逮捕後、接見弁護士として、安田弁護士を急きょつけられた。
対応が遅れている。佐藤優の処に、石川さんがよりどころを求めたのは大間違い。
石川さんは元々ヤワな処のある政治家だったと想うが、地元民から選挙で選ばれた国会議員と云う特権的立場と小沢さんを守っていくしか自分の政治生命が成り立っていかないという見極めのなさの大きな狭間を検事側に上手く突かれている。
その挙句、任意事情聴取で精神的に追い込まれて、圧迫を受けた状態の究極で、突然の逮捕され、取り調べを受け、検事に追い込まれていく。この逮捕と、西松建設検察側証人、公判検察不利証言から、日にちを置かない関連を見ると、向こうも追い詰められて、会期中の与党国会議員逮捕の強硬手段に出た可能性が強い。
云い換えと、一人の被弾圧者が頑張れば、政治的地平が大きく開かれる場合があるのだ。
石川さんの様子は彼自身が小沢裁判、大善裁判長の証人尋問で明らかにしている。
サンケイ、ネットニュースの報じる小沢裁判における大善の石川尋問なので信用できないが。
＞大善 「水谷建設の件の否認はあるが、収支報告書の件では小沢被告の関与を伺わせる記載がある」
「証拠になるという認識はあったのではないか」
「調書の文言はすべて検事が書いたのか」
「４億円は表に出せないカネと云う認識は？」
＞石川 「検事が書いたが、訂正をお願いしますと云っても直してくれなかった」
＞＞大善は２０１０年５月検事が任意聴取をした際、石川さんが録音して、小沢裁判で証拠採用された録音テープを文字に起こしたモノから、尋問を続ける。
「テープの中に＜不動産の記載をづらす事に関しては報告しています＞という記録がある。誰に報告したのか」
＞石川「小沢さんの事だと想います。」
＞大善「検事から意に沿わない、調書を取られてと云っていたが、その事についてを弁護士に話したのか」
＞石川「話している時もありましたが、＜話すとイロイロ言われるので、云いづらかった。＞
「弁護士はサインするなと云うが、そういう状況じゃなかった、と弁護士に云っても伝わらなかった」
こうした、小沢裁判における石川尋問の内容を知ると、対応の遅れ、後手に回っている。
戦いの中身において、認識が足りな過ぎる。
最前線に立つ個人を組織的に防衛できていなかった当時の現状がリアルに解る。
＞＞大善が、証拠採用した石川さん録音の任意事情聴取の中身からも、有罪判決に都合のいい、小沢さんへの＜土地取引、期ずれ記載の報告＞を取りだそうとしている事がハッキリと解る。
「起訴事実とされている＜虚偽記載自体が成立しない可能性が高まり＞、いわんや、共謀を基礎づける事実が何一つ存在しないことが明らかになった。
指定弁護士は些細な供述の矛盾を取り上げて、疑わしさを訴えようと腐心していたが、
＜推認に推認を重ねる判決＞はもはやあり得ない」
＞＞以前のブログ記事で、タイトルとして、＜推認の推認＞と云う言葉を編み出して使用した。
大善判決のおおよその方向性を類推できる様にここまで書いてきたつもりだ。
シビアーな見通しに立つべきと考える。
コレが日本の在りのままの現実である。
決して司法だけに限定されない。
現にあるモノを目を閉じて否定するのは子供じみている。
＜追記＞
そもそも大善裁判長はどういう経緯で小沢さんの検察審査会の強制起訴裁判の裁判長に選ばれたのですか？
判決以前の、根本的な疑念です。
またしても、得意のくじ引きソフトですか？
明らかになっていない。
今回の「裁判」の警察官約の指定弁護士は、どう云い経緯で選定されたのですか？
コレぐらいは明らかにしてもらいたい。
こういう輩が裁きの場に集合し、味方は弁護士だけ。
世論を形成するというマスコミも小沢さん叩きを洪水の様に垂れ流し国民に宣伝扇動した輩。
日本が現状、立ち往生しているし世界的現実。
日本国民多数派の生活、生命、労働不安の原点に立ち戻って、この裁判を考える。
＞危機の時代に余裕がなく硬直して対応した日本はかつて敗北した。
今も基調は変わらないと考える。
政治的意味だけではなく、経済的意味でも。
＞小沢さんの裁判はその試金石と考える。
出鱈目極まりない！検察審査会は、これで事実上、検察の腰ぎんちゃく。
可視化法案はいずこに？
韓国は可視化を曲がりなりに達成している。
その意味で日本国民が韓国国民を侮る理由は一切ない。
エマニュエル、トッドさんも日本より韓国の様が自由があると云っている。
自由と民主主義は日本マスコミが得手勝手な事を囀って、いける権利でない。
庶民レベルの活動に自由と民主主義が現実に保障されているかどうかの問題だ。
