反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

異常が普通になると異常と感じなくなる。

  サテと。STAP細胞と称して、マウス受精卵の内細胞塊を人工的に培養した強烈な増殖分化力をもつES細胞にすり替えて手渡した小保方晴子なる研究不正捏造「常習犯」が、STA細胞<現象>の検証実験に来年の年度替りまで参加する可能性が強まっているという。
他方、集団自衛権なる官僚法制用語の適応を持って、国家基本法の解釈替えができる政権与党、自民党公明党の党派間協議は既に内々出来上がっており、公明党の<抵抗を演出>するために、7月まで決定が先伸ばしになっているという。
日本の歴史を眺めてみると、この「民族」は東アジアの東端にあり、周囲に比較的温和な民族がいた御蔭で、外敵侵入や内輪揉めに慣れていない側面が強く、いわば動乱、戦争慣れしておらず、そういった種類の揉め事に深くタッチすればする程、国民規模でハイテンションを余儀なくされ、なし崩し的には己の分際を見失い、目の前が真っ白になる傾向があった。
 そういった歯止めが利かなくなる国民性故に現状を憂う人たちが多くいるのだと想う。
そういった方々の最大公約数の本音を言えば。
 
 一方、経済的側面としては、対外的な危機的情勢を奇貨として国民をひとまとめにして、恒常的な騒擾の継続状態のなかで、国民の過半を市場原理主義の檻に閉じ込めて、やりたい放題の搾取、収奪を敢行して行く、以上が、【なし崩し的な国内支配機構の強権化とブラック企業大国ニホン】、という政治軍事、経済の将来ニホンの大きな道筋だろう。
 
 号令しているほうは、カネという記号物を自由に操って、世界を又に駆け何処にでも移動できる訳だから、究極のところ、ニホン国の国体さえ保たれておればOKで、その中身がブラック企業大国になろうが、国民の過半の生活状態が悪くなろうが、一切関知しない。
 
 他所の国をどうこう云う前に、東日本大震災では万余の方々が亡くなった~フクシマ原発事故では、原発事故現場の収束作業において、メルトスルーした核燃料の現場への一日400トンの地下水の浸入を食い止めるために巨大な凍土壁が構築されようとしている。いうなれば冷凍庫のお化けのような壁だこんな世にも不思議、奇怪な人類未踏に巨大な国税をつぎこまざる得ない現状。
さらにその山側では数え切れない巨大タンクにトリチウム入りの汚染水が日々溜まっている。
今後の工事の段取りとしては、凍土壁ができると、地下水のかなりの部分はバイパスされて、海に放出されるはずだから、トリチウム入りの巨大タンクの増加は今までよりも減少する。しかし、増え続けることには間違いない。
 
 原発事故の影響についてはイロンナ見方がある。
自分自身はかなり前から、一定の認識に到達している。
要は巨大な分母を持った確率のロシアンルーレットリボルバーの弾奏の穴が一杯ある。
土壌汚染の基準値が瓦礫処理のドサクサに紛れて、6000ベクレルに大きく修正された。
そうすると、海陸のほとんどのところは基準値内Okということになる。
 そこから先は個々が判断すべきことだ。

 そういうことで、時事的話題を追い求めることで生計を立てているもの以外は、こういった異常な状態に即時対応して、自分の精神衛生状態がおかしくならない為に、いろいろな工夫をしている実情ではなかろうか。
がしかし、あんな起承のハッキリした小保方ケースにおいてさえ、何だかわけのわからない混ぜ混ぜ状態で本人の検証実験参加が来年にも及ぶらしいなどという状態からすると、この異常は支配体制の実情を顕著に表している、としか思えない。異常が普通になると異常と感じなくなる。