反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

2022年4月20日水。見守りケアの人、明日21日木、グループホームに移動する。

 4月18日ケアマネジャーから突然TEL。部屋の原状回復の見積もりをすので本人を外に連れ出してほしいと。この時、4月20日(木)の移動時刻を告げられ、21日(金)の部屋整理のスケジュール通知される。

それまであいまいに今月末まで部屋にいられるようなスケジュールを告げられていたので、当方としてはその間にゆっくり別れの準備ができると思っていたが突然の通告だった。しかしよくよく振り返って部屋整理屋の見積もりの日より、2週間後に施設移動を予定している、と漏らしていたことから、

>最初から今週の初めに移動の手続きは終了する手はずだったのではないか

Wはそんなに単純な人間ではない。こういった先に引っ張って通常状態を維持させておいて突然通告するというやり方を経験しているので、だまされない。内心愚弄されていると感じるが、見守りケアの人優先なので黙ってスケジュールに従っていく

 

 W所持のコールマンの大きなキャリーバックにヘルパー責任者と一番数入っているヘルパーさんが見守り介護のひとの早朝の徘徊騒ぎの時、揃っていたのでWの提案で急遽、施設移動の品々をキャリーバック詰め込んでもらった。徘徊騒ぎの興奮冷めやらぬ状態で次々に品物を詰め込んでバックがパンパンに膨れていた。Wは女の所持品は解らないので傍観していた。

後で確認してみても趣味の良いズボンがいっぱいで何が何だかわからない状態だった。

そこに追加して19日火に近所の古い付き合いの人からお別れのズボン3着の追加があり、よく考えてコレも施設にもっていくべきだとおもって、別枠で記念品と記して無理やりバックに押し込めた。この人は見守りケアの夫の臨終のとき立ち会っていた人で一番長い付き合いがあったがWが見守ケアを突然始めて以降、距離置いてみてくれていた。あの年の女性としてはまれにみる行動力のある人で近所の人の面倒を見ていたら、突然死に立ち会うという事態もあった。そういえば焼死事件もあった。ナルホド、こういうところで面倒見の良い行動力のある人は異常事態の直接立ち合い者に成ってしまう。

 お別れのズボン3枚の件もあるので、TELで移動日と時刻を伝えた

なお、部屋整理前に見守りケアの人の荷物を近所のお世話になった方々に、<お別れの品>として、持って行ってもらおう、と企画している。

人それぞれ歴史がある。

何もしなければそのまま流れに流されていく。思いを形に残すことが大事だと考えた。ただのごみとして処分されてしまうものが、ほんの少しでも記憶に残るものになる

 Wは大げさに言えば社会的な介護を目指していた。まったくできなかったが、外に開けた」見守りケアをやるしかなかった、というのが実情。こういう姿勢は当初、訪問介護の現場の人たちの理解の埒外にあった。しかし年月を経ても曲りなりにもやり切っていくWをみて、多少は信用してくれて来たと思うのだが、どうしても態度がでかいWに疑問を持つ人もあったに違いない。

 施設で必要な細々とした身の回り品、必需品はWしかわからない部分が多い。

これらはほぼ用意できた。

例えば処方箋。入所時の担当の医療機関に提出したら事がスムーズに運ぶ。医療機関同士の横の連絡は意外とない。

入れ歯容器。コレ必要。

その手のもろもろがかなりあった。

鍵3本揃わず合いかぎを作る際の経験がものを言った。

街の鍵屋さん、量販店の即席合いカギ作りに押されて仕事がなく、年寄りばかりになって、作った合いかぎが回らないことがあった。知り合いの口八丁手八丁の人に尋ねると修理方法を教えてくれてた。明るいところで微妙なねじ山の誤差を見つけやすりで削ると、OKだった。

 

 今回の量販店の女性店員も奇妙なことを言っていた。

「ねじが微妙に曲がっているのでうまく削れないかもしれないがそれで良いですか。近所に別の店があります。差し込んで外れない場合もある~云々」

修理の仕方を知っているし、1本ぐらい使えないカギがあっても、どうってことはないと開き直ったWはやってもらうことにした。今日ねじ山の誤差を慎重に検討した結果、全部OKと判断し、潤滑油をさしていれてみてOKがでた。

>見守りケアをしたおかげでいろんな体験をした。知ることも多かった、と一応しておこう。とにかく、自分を責めることばかりしか浮かんでこない昨今なので~~~。

以上のような手間のかかることが多少あったので準備には時間がかかった。

 

 在宅最後の夕食に握りずし、と本マグロの大トロの刺身を買った

何でそういうものしか買えないのか、と昨今の食事情に疑問がないわけではなかったし、事実、そんなものが旨いわけではないと知っていたが、とりあえずということだった。手料理が一番だが好き嫌いがある。

 

 よる指の爪を切った。縁起が悪い。

耳垢掃除、足に塗り薬。

ここ数日、話す機会があったが、超高齢者に成って里心のついている見守りケアのひととは真正面から話題にすることがなく、相手のセピア色の話を聞くばかりだった

>懐かしき幸福な故郷の想い出がある人は幸せだ。

しかし、そういった話を聞き続けていると一体人間って何なんだろう、という疑問が自然に湧いてくる。それが一切ないWはやはり特殊人間なのか。

未成年時代に頭を思いっきり鈍器で殴られたような体験をしているWの頭の中で時間はとまっているのか。

 とりあえず、明日に向けて~。ハードボイルドでいこう!セントメンタルはみっともない。

こちとら伊達や酔狂でこうやっているのだよ!

磔に合う前の国定忠治でありたい。