今日、ようやく、筋トレの強度を以前に戻すことができた。
最近のアメリカはどうなっているのかな、と想って検索して見たが、株やさん的記事ばかりだった。
もっとも、株やさん的需要ばかりだから、その観点からの記事ばかりになる。
大学の研究室の基礎議論が公開されているが、こいつ等、相変わらず、何周も情勢に遅れているし、毒にも薬もならん腑抜け議論に終始している。
そこで、やっぱり、わが師、エマニュエル、トッドさんの「帝国以後」をひも解いてみた。
悪いが、日本の副島某と次元が違う。
また、オランダの大学教授の安易、ありきたりの反米論とも次元が違う。トッドはこの種の人に対して意識的に明確な一線を引いている。馬鹿にしているというほうが正解。
>故障した時計も、一日のうち、正確に時を刻む瞬間がある。
反グローバリズム論にも手厳しい。私も同意する。
国境トッパライのグローバル世界資本は国家、地域の制約を受けると同時に、国民国家を自分たちの都合のいい寡頭支配国家に変質させる。世界資本は寡頭支配で国家をわがものとすることで、内外で最大限利潤追求の環境を創出しようとする。
私の記事は日記。メモってもいい。
パット目次を見て気になる論点を抜粋、感想を書いていく。
第3章 帝国の規模
>経済的グローバリゼーションの基盤は政治的、軍事的事由。
ローマ帝国の世界支配は強大な政治力、とくに軍事力をあくまでも根底にしていると。
軍事力、政治力の世界支配のよる、ローマへのモノ、カネの集中、集積はローマ社会を2局分解させる。
アメリカンバブル真っ盛りのころ、低所得層の収入もわずかに上昇していた。統計で確認している。
ローマへの貢物が減ってくると、平民にパンとサーカスを帝国の経費で与えられない。
帝国の繁栄のサイクルは危機に陥る。
私は前から、そう思っていた。単なる天文学的金融的バブルの崩壊の必然にするのは短絡。実相を覆い隠す議論。
冷戦崩壊以降のアメリカ一国超大国化の一時的世界情勢を梃子にアメリカ自身が世界のケインズ国家になることで世界中の過剰資本、過剰生産を吸収していたが、ブリッグスの台頭により、アメリカ中心のカネ、モノの流れが変わり、奇形的一時的なアメリカ繁栄の世界システムは崩壊した。
もっと昔にさかのぼれば、ベトナム戦争最盛期には実に50万の兵力を現地に動員し、ナパーム弾や枯れ葉剤をゲリラせん滅のためにジャングルに撒き散らしていたのに最後の最後には、アメリカ大使館の屋上から、ヘリで脱出せざる得なかった。
>>アメリカ帝国主義は力で打倒しなければ、決して後退しない。
日本支配層にとって今現在も将来もアメリカ像は傘下に入ることに重大な貢物を何のためらいもなく、捧げるにふさわしい、確固とした強大なモノである。
が、将来、多数国民にとって福島原発の様に高くつくモノになるのではないか。
そうでなければ、世界におけるアメリカの後退は押しとどめられない。
>>それが大規模に可能とアメリカが値踏みしている国は世界中探しても今や日本一国しかない。
アメリカも必死なのある。形振りなんか構ってられない。
形振り構わぬ、アメリカ、官僚、マスコミの民主新政権攻撃を我々は目の当たりにしたはずだ。
あの時やその後の一連の事態の中にこそ、日本政治の真実がある。