「死に近づいていることは、とても意識している。けれど、それほど悩んでいない。
>気になるのは、私の体が基本的に私のものじゃなくなっていること。膝も腰も肩も自分のものではない。(首を指して)ここから上だけが私のものよ」と笑いながら明かした。」
W。確かに。体が無性にだるかった。「私の体が基本的に私のものじゃなくなっていること。膝も腰も肩も自分のものではない。」と危険信号を感じながら、動きっぱなしでついに禁酒。3日ではだめだった。4日目にやっと自分の体を実感できるようになった。
しかし、食事の時のアルコールでも毎日、飲めば最後につけが回ってくるようになった。
「@一杯杯飲んだだけでも、例えば今夜マティーニを飲んだら、明日は使いものにならないから。 若い頃はそうでもなかったんだけど。でも、歳をとると、アルコールの影響が違ってくる。私には明日がたくさん残されているわけじゃない。それを中途半端に過ごしたくない」
「逮捕されるとコントロールがきかない、常識が通用しないってことでしょう」「みんな警察の完全な管理下にある。 コントロールの喪失の代わりにエンパワメントの感情がそこにはあった」「自分だけじゃなく、私が話をして抗議運動に参加した人全員がそう言っていた。本物の変革が起きていたの」
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エンパワーメントとは、
人が持っている力を引き出し、湧き出させること を意味します。 個人や集団の潜在能力を発揮させる考え方
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逮捕後の世間の反応などは気にならないとして
「私の年齢になったら何も関係ないわ。私は色々なことをして、色々な経験をして、生き延びてきた。皆死んだか、拘置所にいるけど、私はまだ動いている。(他人の意見なんか)気にも留めないわ」
「彼らが私にできることなんて、もはや何もないわ。(首を指して)ここから上だけが私のものよ。私は人生だって終わりに近づいているんだもの」
W。最近、自分と周囲を見渡してつくづく想う。女性は年取ったら強くなる! ナルホド、そういうことだったのか。
「年取った女性はより勇敢になるのよ。ホルモンも関係している。
女性のテストステロンのレベルはエストロゲンとの関係で上がる。
男性のテストステロンはエストロゲンとの関係で下がるから」
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@テストステロンとは、
男性ホルモンの代表であり、筋肉質な体型やがっしりした骨格などいわゆる「男性らしさ」を構成するために重要な性ホルモンです。 思春期に急激に分泌量が増えることによりか身体や精神の発達に大きく影響し、「第二次性徴」と呼ばれています
>エストロゲンは、 一般的には8・9歳頃から、卵巣で分泌され、女性らしいからだ作りを助けるホルモンです。 思春期においては、乳房の成長や子宮・膣の発育などを促すとともに、身長や体重の増加に役立ちます。 女性ならではのまるみをおびたからだつきをつくる。
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W。ジェーンフォンダ84歳。昨年12月、ワシントンD.C.で行われた気候変動対策を求める抗議デモに参加。連続逮捕5回。
何もかもわかってやっている。
正、反、合の世界にいるのかな?
自分の周りにいる84歳の女性の容姿とそっくり。
そのひとは見守り介護の人の古くからの知り合いでつい先日、グループホームに入っている近況を立ち話したばかり。
年を取ると日本人も白人アメリカ人も差異がなくなる気がする。
ジェーンフォンダ、ヘンリーフォンダは典型的なWASP出身と思っていたが、ヘンリーフォンダの家系はイタリア⇒オランダ経由でアメリカ人になった。
「1500年代にイタリアからオランダに移住、1600年代にオランダからアメリカに移民してきたという」⇒Wいつの時代の話をしているのかな?
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>気になるのは、私の体が基本的に私のものじゃなくなっていること。膝も腰も肩も自分のものではない。(首を指して)ここから上だけが私のものよ」と笑いながら明かした。」
@それにしても4月21日グループホームに入った見守り介護のヒトは若かった。
>しかし、(首を指して)ここから上だけが自由にならなくなっていた。
普通の人の人性はうまくいかないことだらけ。
見守り介護ヒトの60有余年の人生はたった数平方キロの地域の移動(町内そのもの)だけで終焉しようとしている。
人生の最盛期を過ごした二つの場所と4,21に入所したグループホームはたった、数百メートルしか離れていない。
近くまで散歩に行ったときにその想念に囚われて唖然とし悲しくてつい思わず人生って何んだ、と想わずにはいられなかった。
そういう自分もついこの間、たった100キロを電車移動しただけで物凄く遠くまでいった気分になった。そんなもの昔の自分からすれば小旅行のうちにも入らない。時間があっても時間を作る気になれない。今はいくところがどこもなくなったということか。妄想癖があるのか、どこに行っても既視感が凄いのでどこにも行く気がしない。
想えば小旅行記のネット記事もほとんど関係のない歴史話や過去の経験談に終わっている。
もっとも、若い有名You tuberはどこへ行くにも行くところは限られてくる、などと語っていた。
30歳、アフリカ、中南米、北米、無銭旅行の類、経験済みなら、そういう達観した境地に至れるのか。動画をとっていることで自分の行く傾向でないところに行ける、などと語っていた。
若くしてそういうことに気づく人はまずいない、とおもう。
自分などはダラダラ年を重ねてようやくその境地に至った次第。
You Tubeの基本は私小説。
わが身をさらすことで他人の気を引いている手法が根底にある限り、意識的演者自身は前に進むためにさらに身を切る必要に迫られる。そういうことを繰り返していると、対象を正確にとらえる必要と自分との距離感を意識するようになり自意識が研ぎ澄まされる。
その若い有名You tuberのロシア、ウクライナ戦争に対する意見は反俗日記の立場と同じだった。見解を語る動画は反俗日記の掲載した。
旅や移動ってそういうものなんじゃないかな。生活の必要がなければ移動は限られてくるし、やがて止み定住になる時期がある。
しかし、ヒトとモノの大移動で人類史は変わってきた。その際、武力衝突、疫病はつきものだった。
出アフリカ以降の現生人類の移動も現時点で地図を広げてトレースすると大したものだ、となってしまうが、長距離移動の実態を疑問に思って調べてみると1日平均の移動距離はせいぜい長くて4キロ程度。採取狩猟の植物、動物がいなくなれば、次に移るの繰り返し世代を重ねて移動していた。
大自然に翻弄されていた年代の現世人類は、大規模な武力衝突、疫病はなかった。
Jフォンダ。
「私は色々なことをして、色々な経験をして、生き延びてきた。皆死んだか、拘置所にいるけど、私はまだ動いている。」
W。人生を全うしたいがために転居し見守り介護の機会を目指したが、納得できる介護はしてあげられなかった。むしろ徹底した虚無感に陥っていた自分はあのヒトがいてくれたおかげの日々を送ることができた。
いなくなってから逆に介護されていた、と実感した。その理屈は頭の中で知っていただけだった。
あのひとは在宅中、ヤクルト、ミルミルをとっていた。ミルミルは市販していないので普通のヤクルト5本ワンセットをグループホームに差し入れすることに決めている。
それで週にいろんなものを差し入れできる。
Wは現代日本版の阿Qだった。これからも阿Qを続けていく。
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いま。ファンソギョン 自伝 囚人 境界を越えて
を読み進めている。
気力不足で先に進めないが面白い。これを読めば韓国民主化の長い闘いの実行者(民主化第一世代である)の内情がわかる。
同時に日本の立ち位置を韓国との関係でざっくりとわかる。
例、韓国独裁政権下、民主化の戦いを大網を広げて刑事罰にする特例法は対北、国家防衛法である<安企法>でこれによって強固な政権反対派や反体制派を取り締まることができたが、
>日本でこの手の法律を作ると<緊急事態法>になる、とはっきりとわかる。
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@この事態は緊張最前線の半島から日本列島への移動である。広がりとみることもできる。
冷戦体制崩壊によって、韓国の立場のフリーハンド性が広がり(旧ソ連、中国に承認され友好関係を持つことができる)その代わり日本列島が最前線に押し出される、という情勢分析の基本視座が韓国側の分析にはある。
運動圏や野党の情勢分析を比べてみると、韓国の方が圧倒的にリアルで説得力がある。
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日本の作家でこういう政治的に波乱万丈、緊迫感あふれる自伝をかける体験をしているものはいない。
また、小説らしい小説を書ける人でもある。
映像的なシーンの描写力がすごい。
北野武監督の処女作「その男凶暴につき」のなだらかな上り下りの坂道を男の上体が見え隠れしながら近いづいてくるシーンはファンソギョンの小説の描写をそのまま映像にしたものだろう。北野武は良い意味でもパクリの天才。ジョンヒューストン監督の「赤い風車」のコンセプトは「HANABI」。日本映画黄金時代の名監督得意のワンシーンの模倣もきれいに決まっている。
ファンソギョンの小説は映像的な描写、と息詰まるような人間臭い登場人物の葛藤が日本の小説家にない特徴であり、この作家自身の民主化闘争第一世代の最前線で戦ってきた経験や海兵隊員としてのベトナム戦争派遣⇒開高健のベトナム戦争マスコミ従軍私小説の核心は作家としての観念論があるがファンはベトナム戦争の日常が淡々と描かれている。目線に違いは戦争を小説にするために行ったものと徴兵されベトナムに贈られたものとの視点の落差~~~~~が、リアルな小説づくりに昇華されている。
ファンはノーベル文学賞の候補者であり続けているらしいが、大江健三郎の内容の難解性や文章の複層性はなく、描写は常にシンプル。
村上春樹は如何にも小説っぽく仕上げている感が漂い小説の中に素直に入っていけないが、ファンソギョンは小説の世界に読者を無意識に没入させるだけの力がある。
やっぱり小説家は自身の体験以上の小説世界を作り上げられないという定説は正しいのか。
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W。テストシテロンとエストロゲンの差異が顕在化しない幼少期と高齢期は、フランスの人権宣言に謳われている(性差、人種差、民族差、宗教差など様々な属性を外した><抽象的な人間>人間が人間的である可能性、底力潜在力を秘める期間。
なのに死によって平等になる期間限定生存圏の高齢者が社会的な属性を引きづっていることが人間的であるのか、動物的であるのか!
セレブなジェーンフォンダは動物的な生き方をしているのだろうか。それとも人間的な生き方をしているのか。