2011-01-01から1年間の記事一覧
前日の記事の要点である、 <<日本の旧ナショナリズムも最も目覚ましい役割は一切の社会対立を隠ぺいもしくは抑圧し、大衆の自主組織の成長を押しとどめ、その不満を一定の国内外のスケープゴートに対する憎悪に転換することにあった>> の丸山真男195…
「阿修羅サイト」において思想雑誌、月刊日本に発表された亀井静香さんの発言が採録されて、最近では珍しいほどの膨大ともいえるコメントが寄せられて居た。 ただ、気になったのは、亀井発言のトピックとでもいうべき彼独特の歴史哲学が披歴された冒頭部分へ…
「世に噛む日々」さんの9、11付けのブログは非の打ちどころのない、真っ当な意見である。 単なる怒りの表明に終わらず、、論証過程もしっかりしており、そこで彼の安定した政治観が披露されている。 政治のど真ん中には、正しい事と正しくないことの価値…
{1年半前からの反小沢キャンペーンはメディアの「新たな翼賛化」の始まり。3、11の衝撃はその翼賛化をさらに進行させて、この国の民衆を低劣で新たな閉塞に追いやってしまった}宮崎学オフィシャルサイトより。
宮崎学さんはサイトで第一次中国天安門事件(毛沢東、周恩来死去を受けての1976年、文革をリードしてきた4人組失脚の結節点)から1980年代後半の第二次天安門事件、ソ連東欧体制崩壊、北アフリカ民衆決起を一括して体制下の「サイレントマジョリテ…
<日本軍の最大の欠陥は劣悪な装備を人的要素でカバー> 作家、大岡昇平発言。 「アメリカ兵には無意味な軍規がない。収容所ぐらいならタバコを吸いながらほしょうしている。そういうことをうるさく言わなくて済むのは結局装備がいいからですね。 民主主義国…
産湯とともに赤子を流してしまう。日本の識者は今でも外来思想の紹介屋、輸入業者。オリジナリティに乏しい。 はやりの思想に飛びついて、過去にあったいいモノまで簡単に捨てる。 ドイツ政治の現状を調べていて、ドイツ人政治家の渋とさ、継続性に感心した…
丸山真男の著作読もうとしたが、どうもピンと来なくて途中で辞めた経験がある。 在日東大教授のカンサンジュンさんが丸山真男の日本論を東アジアからの視点を含めて批判するのも解る様な気がする。 この前の記事で取り上げた彼の明治近代化論 ー列強植民地帝…
関東大震災発生時に(後のファッショのひな型)と東日本大震災、福島原発事故 高見順発言。 「震災さえなければ、日本は違った道をたどっていたわけだと想いますね。あの震災で軍部が民衆を力で抑えられると自信を持つと同時に、労働者階級の台頭にしはいか…
問題意識としては 1)政権交代時の38%の自公票の保守岩盤の意味とは? 基本的に民主主義先進国?では戦後ほぼ、一貫して一つの保守政党が政権を担当することなどあり得ない。 しかもこの保守政党は単なる保守ではない。国家基本法=憲法を改変することを…
最近は自公政権時代の<B層>民主党政権交代経由、新市場原理主義次期政権<F層>誕生論を生煮えのまま展開しております。 テレビでは連日、日本人論、「がんばれ日本!」的番組が組まれています。 このような単純な宣伝扇動番組に相槌を打ち、その気になる…
世界陸上テグ大会。 素直に楽しめる。 競技者個人が能力の限界をストレートに発揮していて、清々しさを感じる。過程を素直に楽しめて、結果に公平感を感じ、納得できる。 競技としてモロに身体能力が反映する以上、民族人種のDNAを感じる。 日本人としていく…
宮崎学さんのサイトが3,11事態を何とか、深い根っこのところからとらえ返そうと連載を続けている。 もう第8回に及ぶ。 連載第8回ともなると、考えが沈潜し、ものカキとして、3,11事態を自分の自省の機会と志したがために、少なからず、煩悶してい…
イロイロなブログ記事を見ると、小沢氏に近いとされる民主党輿石東の野田代表下の幹事長就任に、小沢氏の政治勢力の減退を危ぶむ立場からの危惧が載せられている。 輿石東は幹事長に就任しても 1)小沢氏の無期限党員権停止を解除できない 2)衆院選挙時に…
昨日の記事の内容。 織田信長の桶狭間出陣前の舞唄「平敦盛」、当時の庶民の小唄「閑吟集」まで挙げて、戦国時代の武士と庶民の、この世、夢幻=永遠の時空、天上界への転生という、捨て身の虚無的行動主義の心魂を、今を生きるモノの立場から、とらえかえそ…
1)人間50年、化天の内に比ぶれば、夢幻のごとくなり。一度、生を得て滅せぬもののあるべきか。 ー幸若舞(敦盛)よりー 2)なにせうぞ、くすんで、一期は夢ぞ、ただ狂へ。 ー閑吟集よりー 1)は織田信長が桶狭間の戦いに出陣前にまった舞唄として、ド…
前二回の記事で民主党代表選に間接的に言及する意図があった。 直接、予測も含めて取り上げることも考えたが、今の自分は足元を踏み固め、刃物を研いでいる段階で、そういう結果見え見えの表層的なことに心を煩わせるべきでないとしてきた。 回り道をしたお…
想えば、国民にとって、民主党が政権政党になってから、イロイロな事がありすぎた。短い期間に政治経済軍事の課題、問題が凝縮したように集約され、終いには大災害まで立ち至っている。 以上を一括して一連のリアルな厳しい政治過程の進行とみると、そのただ…
民主党の代表選挙が昨日告示され、海江田、前原、野田、等が立候補して、週明けの8月29日には早くも民主代表=次期首相が決定される。 有権者は国会議員だけ。運動期間も超短い。 東日本大震災復興事業、福島原発事故処理という歴史的な国民的課題を政権…
専門的な分野の本にもイロイロある。自分の主張を裏付けるため、ガセネタをコッテリし込んだ本。 近年ではこういう本ばかり。 しかし中には、読みやすくて、専門的な中身のある本がある。 「韓国経済の課題」と云う平凡な表題の本は実に面白い本だった。 何…
アメリカ国債購入をキーワードに東アジア、レベルで考えを巡らせてみると、どうしても日本だけでなく中国、韓国の支配層の「半買弁化状態」とでもいうべき姿が目に付いてしまう。 支配層としての利害はもはや国民国家の枠内に収まっていない。自分たちのカネ…
ネットニュースによれば、外国為替市場の円相場1ドル=75円台の戦後最高値突入を受けて、野田財務大臣は円売りドル買いの市場介入を示唆する発信をしている。 ここまで円高が進行すると、日本国内の外国貿易で潤ってきた中小企業の経営環境は苦しくなる。…
私は自慢ではないが、ほとんどまともに本を読まず、社会問題を忌避してきた長い空白の期間がある。 元々が知識教養に自信のない肉体派。やっと時間ができて込み入った社会問題、経済問題を考えようとしても、肝心の脳細胞が激しく死滅に向かっている、と感じ…
前々回の記事で広木さんの大著を取り上げた。右翼保守派としての歴史観をハッキリ全面に打ち出しており、参考になった。 彼らは自分たちを右翼だとは位置づけていない。日本思想?の正統な後継者を自認している。 彼の地元、九州で発行している同人誌のタイ…
靖国神社に国会議員が大挙して、8、15に参拝しようが、本人たちに政治的自由がある。 その行為を毎年薄っぺらなリトマス試験紙の様にマスコミが大々的に報道するから、問題点が矮小化される。 いっそ、無視したらどうだろうか?なにも報じない。 そうする…
図書館で「江藤淳氏の批評とアメリカ」広木寧著なる480ページにも及ぶ大著を借りてきて、苦役の様に読みん込んだ。まさにネバならないである。吐きがするような本でも読まなければならないときがある。 イロイロナ立場の人がイロイロナ考えを持って、生活…
おどんが 打死んだ、ちゅうって 誰が泣いちゃ、くりゅきや 裏の松山、蝉が鳴く 蝉じゃござらぬ 妹でござる 妹泣くなよ 気にかかる おどんが打死んだなら 道端いけろ 人の通るごち 花あげる 「竹田の子守唄」 守も嫌がる、盆から先にヤ 雪もちらつくし、子もな…
<イギリス暴動> 決起の背景に高失業率、財政削減、移民問題が挙げられている。大陸側のフランスにも移民居住区を中心にかつて暴動があった。 さらに先般、ノルウェーの90人を超える死者を出した爆弾テロがあった。 ネット上の記事で目に付いたのは、割…
日は東に昇り、西に沈むが、傾いた命の夕日が沈むと、再び東から昇ることはない。ヒトの生は一回限り。 宇宙、大地の永遠の輪廻からすると、ヒトの一生は瞬きのごとく、無きに等しい。瞬間の様な一生ならば、死ぬも生きるも大した違いはない。 前の記事、「…
大学で国文学とかその関係方面の学問を学んだ方はタイトルの様な観点を多少知っているかもしれないが、私が習った高校の古文の教科書では、タイトルの様な観点からの説明は一切なかったように想う。 グーグルで「ワビ、サビ」を検索してみるとさすが、「ワビ…
もう小説の時代は終わっている想う。 ヘミングウェイの有名な短編小説「殺人者」をこの前読み返してみたが、ちっともリアル感がなかった。うらぶれた中西部の田舎町のレストランに殺しターゲットを求めて訪れた二人のプロの殺し屋と偶々そこにいたニックアダ…