反俗日記

多方面のジャンルについて探求する。

政治と思想

五つの赤い風船の「遠い世界へ」とウディーガスリーの名曲「ディス・ランド・イズ・ユア・ランド」。IWJ~アベノミクスを一刀両断~岩上安見によるエコノミスト・高橋乗宣氏インタビュー書き起こし。

>「想像力は空想ではなくて、現実を加工する道具である」 鈴木孝壽(こうじゅ)「ラテンアメリカ端方15カ国~豊穣と貧困の世界~。 五つの赤い風船 「遠い世界に」。発売当時のバージョンをあげようとしたが、簡単には見つけられなかった。確か過去の記事…

引き続き、大前研一著「さらば アメリカ So long America」~W、感想変わった国だなぁ~。がしかし、日、英、仏、独、一体「普通の国」ってどこに?付録ボリビアのチェ、ゲバラ。

<さらば アメリカ~So Long America~>大前研一著 抜書き 第3章 拡大する「反米 謙米」包囲網 <NOといったフランスへの陰湿なパッシング> 要するにべう国は国内政治が外国を罰しているわけだが、そのヨーロッパの友好国に対しても容赦はない。 東西…

内田樹「街場のアメリカ論」の大テーマ<自立>と<依存>は大間違いの問題設定を掲げ心ある人々を無抵抗脱力に導く書。

大前研一「さらば アメリカ」2009年小学館刊行を書き写したいが、各章のトピックスを順番に列記することは一端、中止する。 この本の結論めいた第7章 属国か独立ー日本の選択 を先に取り上げる。 それと内田樹「街場のアメリカ論」の問題意識の重なる部…

第2回。ハート、 ネグリ「叛逆~マルチチュードの民主主義宣言~4つの主体形象、その3、メディアに縛り付けられた者。その4、セキュリティーに縛り付けられた者。

病弊した4つの主体とその反転(W,メインテーマ) 2011年に勃発したrぷ総サイクルが孕む欲望とその成果~(について)~それらの運動が立ち上がった一般的な社会的政治的諸条件を吟味することから始める。 >ここでの議論のポイントは、現在の社会的…

ハート、ネグリ「叛逆~」NHKブックス。<左翼の教会>を焼く払え、と結ぶのはどうしてか。資料、池上彰民主主義独裁論、IWJ 2014/11/02 、2014/10/13 矢部宏治インタビュー。

この政治思想には批判点は多い。既に前々回の記事で指摘した。さらに加えて~。 世界変革抵抗主体として登場するマルチチュードは彼等の分析するネットワーク状のグローバル支配形態に収奪抑圧されているが故に、ソレと対峙する潜在力を有する有形無形の人…

マイケル、ハート、 アントニオネグリ「叛逆~マルチチュードの民主主義宣言~NHKブックス2013年3月25日刊、を引用し検討する。

叛逆~マルチチュードの民主主義宣言。 解説より、引用。 「Declaration(宣言) Argo Navis(イタリア語?ラテン語の宣言?) Author Services(自主出版) 2012 本書は~~の全訳である。原書は、アマゾン、キャンドル用の電子書籍として2012年5月に…

永田町の政治がきな臭くなった頃、「叛逆」~マルチチュードの民主主義宣言~マイケルハート、アントニオネグリ著(NHK出版2013年3月25日刊行)を批評する。

よく通う歯医者さん。日常のクセで、ブッスとして、診療台に座り、コミニュケーションは取れていないのだが、歯医者さんまでたどり着く道すがら、ぼけっとして動物次元で、学習能力皆無の大失敗から、同じ箇所での二度目の自損「事故」にあって、痛いけれど…

白井聡【「物質」の蜂起をめざして】よりー【不均等発展の理論】及び議会主義→コミュニュケーションへの信。

Ⅱ不均等発展の理論 A-不均等発展の概念 資本主義経済の発展は基本的にある一つの経済社会像への収斂に向かっていくとされた。 このような基本的視点に対してレーニンが強調したのは、次のことだ。 すなわち、このような発展はあらゆる国、地域において等速…

エマニュエル、トッドの予言の著「帝国以後」に描かれたプレジンスキー著『大いなるチェスボード』の対ロシア、ウクライナ戦略モデルのリアリズム。

ウクライナ情勢を受けて世界情勢の基本認識の見直し作業が必要になってきた。 時代情勢はボケた頭の中を置き去りに、ずっと先に進んでいるようである。 以前の世界基本認識の基礎になっていたエマニュエルトッドの「帝国以後」の基本情勢認識をもう一度確認…

ボナパルチィズムについてーウィキペデァ解説、トロツキー、1932年ドイツパーペン政権ボナパルチィズム→ヒットラーへの道。万世一系イデオロギーと開国。外務官僚米国の懐に飛び込んで発言。

前回の記事で次のような問題積み残しの箇所があった。一応、ボナパルティズムに関する説明としてウィキを貼り付けておいたが、時間の都合上、前半の解説にザット目を通し、「なんじゃコレは」としていたがそのままになっていた。 今回、この問題を中心に考え…

A、カミュが「シューシュポスの神話」において描く、神々の怒りに触れて、無益で希望のない永遠の地獄の苦役の罰を受けた人間神シューシュポはコロントス都市国家共同体の実像をホメーロスが伝承したもの。

アルベール、カミユの「シューシュポスの神話」は高校生のときから、愛読している。 今でも文庫本を開いて読み返すことがある。 前々回のブログで再度ミルを取り上げた時点で、その直後に愛読書のカミュ「シューシュポスの神話」を続けるつもりだったが、や…

松岡正剛「千夜一冊」、ヴィトゲンシュタイン「論理哲学論考」の自己流解釈。世界金融経済はカオス支配だが、限界の明示なき政治によって、世界日本のカオスは深化。

誰だってケリをつけたくなるときがある 。 では、思想にケリをつけたり哲学にケリをつけるということも可能なのだろうか 実のところは、ヴィトゲンシュタインはそれまで自分が学んできた論理や哲学の煩(うるさ)い言い分や言い方に、ケリをつけたくなったの…

明治維新の背景。原爆を二発も頭上に落とされ相手への一転、迎合。TPP時流へ簡単に漂流。日本人の「負けっぷりのよさ」探求。小田実からウィトゲンシュタインへ。

(省略) >さて、小田実の該当箇所。 「維新史を読んでいて驚くことがある。それは薩英戦争で薩摩が負ける。4カ国連合艦隊に召集が敗れる。 ーーと薩摩も長州も相手と仲良くなってしまうことである。 あれだけ攘夷という思想を掲げていたのだが、一夜明け…

国家、政党、民主主義、政治的同質性、民族主義、中間団体(共同体、個人の置かれた現状について。シュミット、丸山真男、小沢一郎、加藤紘一より抜粋。

1)カールシュミットによる新自由主義の政治リーダーシップ批判。「ワイマール共和国の憲法状況と国家学」 第5節。政治的統一体、民主主義及び多元主義。筆者パスキーノ。 「多元主義者は次の様に主張している。 イロイロナ忠誠義務の間で避けることのでき…

敬愛する近藤勝重、毎日新聞責任編集委員の「正しい、と云う言葉が世間に声高に叫ばれる世の中になっているが、100人、人がいたら、100人の正しさがあっていい」と云う言葉について考えてみる。

タイトルの冒頭、「敬愛する」としたが、リベラリストとして筋が通っていると云う意味で、大橋巨泉さんの言葉に耳を傾けるのと変わらない次元。ネット上に巨泉氏の週刊現代に長く連載されている「遺言」が公開されているが、なかなか面白い。 好きこそものの…

第2回。シュミット、レーニン民主主義制のぜい肉そぎ落とした骨格むき出し<権力への道><達成すべき国家機構論>と丸山真男の抽象的日本戦後民主主義。

自分に根付いてきた安直な民主主義観によってシュミット議論の核心を批判してきた。 ファシスト党やナチス党は1920年~30年代経済社会情勢が生み出した時代に刻印された特殊運動形態と権力構造である。 日本の軍国体制は民主主義発展の後進のアジア的…

カールシュミット、丸山真男、坂口安吾の主要論点の抜粋。「ワイマール共和国憲法状況と国家学」「帝国日本のイリ」「堕落論、続堕落論」より。第一回。

タイトルに挙げた本におけるカールシュミット、丸山真男、坂口安吾の主要な問題意識は整理すると、自然状態の人間の本性におけるセキュリティー国家の根源~弱者個人に対する脅威(戦争)と国家成立。政治的統一体・民主主義及び多元主義。 丸山とkim hangは…

一揆、内乱=戊辰戦争から明治維新へ。日清日露戦争と日本資本主義の本源的蓄積。敗戦、戦前戦後の天皇制。戦後の経済成長。大震災原発事故TPP。日本国家の歴史的在り方を問う。

kim hangさんの「帝国ノイリ」の論旨に沿って、考えていくのは仕方がない。私には最良のテキストがなければ自力では考えられない。 >彼の日本帝国批評の基本視座は植民地支配の歴史的経験である。コレは彼固有に存在するモノであり、私が彼の立場を代替えで…

2012年8月15日。エマニュエル、トッド「帝国以後」のアメリカ論を再読しながら、向井孝の詩「出征」と大橋巨泉さんが最高の反戦ソングと云う「星の流れに」を想う。

8月15日にエマニュエル、トッドの「帝国以後」を読みたくなって、ひも解いた。 この書によって、自分の今までのアメリカ論は転回した。 こんな他人の意見に簡単に同調しないモノを動かしたのだから、彼は大したモノと考えている。 自分の欠陥である経済決…

グローバル資本制に翻弄される世界のただ中で、現代日本に蘇る江戸中期、後期の封建停滞社会の様相。統計数値、資料から、第一回。

今現在、野党第一の自民党谷垣体制は憲法改正?草案を発表した。 森永卓郎さんのネットマガジンによれば、従来の主張である「日の丸、国旗。君が代、国歌。自衛隊、国防軍。」はまだしも、基本的人権の規定条項である肝心の21条、12条に次の様な注釈が加…

2012年、3月16日。吉本隆明、死す。時代の大衆的風俗に迎合する立場から、戦後民主主義とその構造物を破壊してきた反革命分子。彼の批判的する方向は日本支配層、アメリカではなく、反政府勢力。

吉本隆明さんがなくなった。86歳。今年1月に風邪をこじらせて、肺炎で入院先の日本医大病院で死亡したという。 タイトルは厳しい見方だが、敢えてそういうモノにした。 若いころ、吉本の小難しい本をわざわざ何冊か買って読んだことがある。 「共同幻想論…

日本と世界の状態は複雑。政治の力ではどうにもならない、という事が多過ぎる。

政治関係のブログはよ~く考えると、非常に難しい側面がある。 突きつめて、考えていくと、政治や経済の素人なりに、壁にぶつかる。 日本の国、日本国民が歩んできた歴史、と云う限界がアリアリと眼のまえに立ちはだかる。 中央、地方の政治家なら、実行の立…

門倉貴史「反米経済」ー凋落するアメリカに追随してはいけないーの世界史の大展望を読み解く。

込み入った手口で書いていたら、ミスで全部消去になってしまった。罰あたり、だったのか。 もっと、真正面から論じろ、と。とかく、人間の組成がひねくれて、過激にできているモノで。 この著書は検討に値する。日本の評論家には珍しい大風呂敷を広げるタイ…

レーニン「国家と革命」を今の日本の政治状況の立場から読み解き、常識に痺れて固くなった頭の中身を解す。

ようやく、体重調整がほぼできた。 標準体重より、4キロ程度絞り込んだ状態維持を心がけている。 食事面のカロリー制限は全くやらず、有酸素運動をしながら絞り込んでいくから、最終的に変わった行動をとらなくていけないようになる。 大きな図書館の階段を…

東アジアの近代現代の歴史観の共有についてー原理原則、帝国主義段階、現状を区切って東アジア規模の歴史観をー

丸山真男の著作読もうとしたが、どうもピンと来なくて途中で辞めた経験がある。 在日東大教授のカンサンジュンさんが丸山真男の日本論を東アジアからの視点を含めて批判するのも解る様な気がする。 この前の記事で取り上げた彼の明治近代化論 ー列強植民地帝…

親(アメリカ)に対する思春期の子(日本)の反抗のごとき、甘ったれ歴史観のある保守論客の大著「江藤淳の批評とアメリカ」を徹底批判する。

図書館で「江藤淳氏の批評とアメリカ」広木寧著なる480ページにも及ぶ大著を借りてきて、苦役の様に読みん込んだ。まさにネバならないである。吐きがするような本でも読まなければならないときがある。 イロイロナ立場の人がイロイロナ考えを持って、生活…

イングランド暴動。童謡、赤い靴。中島らも。江藤淳、小沢一郎、日本の自立。

<イギリス暴動> 決起の背景に高失業率、財政削減、移民問題が挙げられている。大陸側のフランスにも移民居住区を中心にかつて暴動があった。 さらに先般、ノルウェーの90人を超える死者を出した爆弾テロがあった。 ネット上の記事で目に付いたのは、割…

野坂昭如の旧制中学生時代の神戸大空襲体験記から福島原発事故を再考する。国家の都合、社会の事情、個々人の判断、行動は次元が違う、と認識すべきだ。

野坂昭如さんは脳出血で倒れれられ、懸命のリハビリの結果、言語、身体動作は不自由だが、夫人に口実筆記できるまで回復しておられる。 検索によれば、大震災、原発事故に関しても毎日新聞紙上のコラムで脱原発の立場から発言されている。 しかし、その発言…

話題の著、経産省現役官僚、古賀茂明「日本の中枢の崩壊」。アナタも壊れの一部。タカが高級事務屋じゃないか。身の程をわきまえよ。

何かえらそうなタイトルになった。身の程を知らなければならんのは自分だとわかっていながら、今日はこの論調で行くことにした。 ホント、つまらん本だった。全部読まなくても、大体のことはわかる本だ。個別の事実を具体的に書いているので情報収集にはなる…

大震災、原発事故は日本政治の曲がり角に発生。国民間に政治路線の違いは大きく、大混乱は不可避。を恐れてはならない。目先の事態収拾にとらわれず、腹を据えよ!

この間、何回か永田町で進行中の事態について書いてきたが、本当のところ、あまり関心がない。 普段、関心がないから、わからないことのほうが多い。 先日も、今回の内閣不信任案をめぐる事態について、突っ込んだことを書いている途中、展開できなくなって…